*** 子育ち12章 ***
 

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「第 46-04 章」


『子育ちは 力合わせる 術覚え』


■有能化12秘訣■

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『有能化第4秘訣』

【委任力を育てよう】

●《構想》子ども集団の中で,何となくリーダーになっていく子どもがいます。表立ったリーダーにならなくても,友達が寄ってくる子どもがいます。大づかみに全体が見えている子どもです。子どもは今目の前のことに気を取られるものですが,今日一日の流れといったまとまったことを考えること,構想を描くことができる子どもです。あるいは,夜寝る前に明日のことを考えてみることなどです。但し,親が考えるように,今のままで大きくなると心配といった遠い明日のことは考えません。それは無駄ですから。

●《計画》計画というと,夏休みの経験から,自分だけの時間割のイメージがあるかもしれません。もっと広く考えて,子どもたち,家族といったまとまりが共通に持ち合うものと思って下さい。遊びをはじめいろいろな活動に当たって,誰がいつまでに何をするといった段取りを決めて,それぞれが共同していく筋書きが必要です。人の集まりで大事なことは,一人一人が何をするかを自覚することです。それぞれの役割がどのように結びついて全体になるか,設計図があれば,委任し合う共同化が可能になります。

●《説明》話し合いを,自分勝手に聞くのが人の常です。悪気はなくても,自分の思いを重ねるので,言われたことと聞き取ったことがずれます。例えば,明日までという期限を,一方は昼まで,他方は明日中と思い込んでしまうといったことがあります。きちんと説明をし,確かめ合うことができないと,お互いに任せ合うことに失敗します。家庭生活でも,一言添えることをしなかったばかりに,意思の疎通に事欠くということがあります。

●《調整》計画はあくまでも計画です。実行すると多少のずれや想定外のことが出てくるものです。その調整は想定内のことと考えなければなりません。子どもがおつかいを委任されます。頼まれたものが生憎と売り切れているとき,どうするかという調整の局面に立たされます。時間は遅れても,別のところに買いに行くという選択を一任することも可能です。おつかいに行く前に,そのような場合を予め想定して,調整済みにしておくという気配りもできます。どこまで委任し委任されるのか,決めておく必要があります。

●《感謝》子どもに家庭内の役割を決めている場合もあるでしょう。子どもが自分の役割を果たしたとき,それは当たり前のことですから,特に何も対応しないでしょう。そこで,労をねぎらって,ありがとうの一言を添えることが大事です。皆のためにしてくれたことであれば,それが役割であっても,認め合うことが共同という行為の締めになります。委任という関係はして当たり前ですが,そこに人の関わり合いという気持ちを添えることで,人間関係になります。



 社会生活には,相談力と委任力とが必須です。人との関係が結ばれるためには,結ぶ意味をお互いが意識していなければなりません。相談し合い委任し合うことが,お互いにとって社会参加であると思うように,子どもを生活の中で導いていきます。そこから,意思の疎通という次の課題に進むことができます。人とのコミュニケーション力です。それはただ言葉を覚えるということではありません。次回では,表現するということを考えることにしましょう。

★落書き★

 ボロボロ泣くと,後で目の周りが腫れてしまいます。涙が原因でしょうか? 腫れの原因は,ハンカチで目を押さえたり,手で目をこすったりするためです。まぶたの下には無数の毛細血管が張り巡らされており,ハンカチでまぶたを押さえたり,こすったりすると,毛細血管から組織液が大量にしみ出し,周囲の皮膚組織に入り込みます。そのため,まぶたや目の周りがむくんで,はれぼったくなってしまうのだそうです。手でこすらないようにしましょう。


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