*** 子育ち12章 ***
 

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「第 46-05 章」


『子育ちは 言葉を重ね 分かり合い』


■有能化12秘訣■

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『有能化第5秘訣』

【文脈力を育てよう】

●《意味》情報化の傾向の中では,何らかの情報を発信し受信する力が問われます。コミュニケーションをする力であり,人間関係にとっても大事な素養です。基本は,言葉を使うことであり,先ずは言葉を覚えなくてはなりません。幼児の覚えたての言葉がトンチンカンであるところに,言葉の本質が見えています。言葉には意味があり,使う場につながった意味を持つ言葉を選ばなければならないということです。関係の無い言葉は,意味不明となり,邪魔になるのです。覚えたての子どもの不適合は,見守っていて下さい。

●《背景》言葉は登場するところを選びます。場違いなところでは,言葉が恥をかきますし,場の空気を壊すことにもなります。それを言ってはお終いということがあります。場の空気を読めない間は,黙っていた方が無難です。初めての場に入ったときには,しばらくの間,話すことは控えて,周りの人の話を聞く方に集中します。その場の話の内容,話す人の関係などといった背景を見極めて,相応しい言葉を選んで,参加するという運びになります。輪に入る前に佇んでいる子どもは,背景を探索しているのです。

●《論理》単語発言という言葉を捨てる話し方を改める指導が必要です。単語や短い文章に馴染んでいると,深まりがなくなりますし,意味の曖昧さを埋めることができません。例えば,「机がある」という表現では,イメージが描けません。描いても,伝わりません。机と言っても,どんな机か,伝わらないからです。文を積み上げて文章を作り上げるという,論理的なつながりに沿った構造化が不可欠です。子どもに物語を読ませるということの意味は,言葉で情景を描く力を育てることなのです。

●《展開》独り言ならいざ知らず,人と言葉を交わしていると,話が思わない方向に展開していきます。発想の転換もあって,楽しく面白く,ためになります。三人寄れば文殊の知恵という故事があるように,持ち寄った論理が響き合って,新しい世界を開いていきます。そうだという合点,そうかなという疑念,違うという否定,出直しという変更,いろんな操作が絡むことによって,一人ではできない展開が可能になります。話していると楽しい,話す楽しさを子どもにしっかりと教えておいて下さい。

●《結論》結論を出すことに慎重になることです。子どもは「そんなことできない」とすぐにあきらめの結論を出す傾向があります。できないという結論を出す前に,することがあるのではないかと考える余裕を持つことです。考えるのが面倒だから,結論を出してしまうという逃げの姿勢は,自分自身の否定になります。結論は次ぎにつながるものでなければなりません。今日のところはこういうことで,それくらいのつもりでいた方が言葉の世界はゆったりしてくるでしょう。あなたはいつもそうだから,その結論を急がないで・・・。



 負うた子に教えられて浅瀬を渡る,という言葉があります。子どもと話していると,思いもよらないことを言われて,感心させられることがあります。大人は思い込みがありますが,子どもは素直に物事を見ているので,大人が見落としたもの,大人とは違ったものが見えることがあります。それが教わるということです。人はお互いに教え教わっています。大事なことは誰もが師であるという謙虚さです。そうすれば,自然に教える,教わることができます。教えることを考えてみましょう。

★落書き★

 堅くて中がまだ青いキウイ,早く食べたいときは,リンゴと一緒に保存すると,早く熟成します。ビニール袋に入れると効果的でしょう。リンゴはエチレンという気体分子を放出しますが,このエチレンという植物ホルモンは,果実の成熟を促す働きがあります。リンゴに少し傷を付けると,エチレンガスの出てくる勢いが大きくなります。他の果物にも影響するので,長期の保存をしておきたい場合は,リンゴのそばには置かないようにしましょう。


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