*** 子育ち12章 ***
 

Welcome to Bear's Home-Page
「第 46-06 章」


『子育ちは 分かってもらう 喜びを』


■有能化12秘訣■

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
『有能化第6秘訣』

【教授力を育てよう】

●《関心》「分かりません!」。その気付きこそが知識の扉になります。その扉を開ける気持ちがあるかどうか,分かれ道に立たされます。身の回りのことに関心がなければ,無知な状態のままに止まります。何だろう,どうしてだろう,そう思うのが自然です。今の子どもは情報が押しつけられるので,何だろうと思う暇がなくて,受け取るばかりなので,「聞いたことはあるが,何のことか分かりません」という所から抜け出せません。「何だろう? どうしてだろう?」と,知識の扉を開けるように誘ってください。

●《定義》分かるというのは,どういうことでしょうか? 分かるためには,どうすればいいのでしょうか? 基本は分けることです。分けるとは? 名前を付けていくことです。これはリンゴと名付けます。これはイチゴです。これはキャベツです。私の名は○○です。区分けしていけばいいのです。あれは犬であって,猫ではないと身近な動物を分けていくことができます。名付けによって,物事を定義づけていく手続きを基本として,知識が組み上げられ,共通理解が可能になります。豊かな言葉を教えてください。

●《方便》言葉は通じなければ価値がありません。ワンワンやニャ〜オを聞いても,何のことか意味不明です。経験から推察するしかありません。社会活動をする上では,言葉の意味が人それぞれで違っては困ります。「がんばって!」,「?」。頑張るって,どうすればいいのか分からなければ,励ましは意味がなくなります。言葉が正確に通じるためには,相手の言葉力に合わせた言い換えや例えが不可欠となります。相手に分かるようにかみ砕いて話すことを,方便といいます。お話し仕立てにすると覚えやすいことを経験させましょう

●《知識》視聴覚の世界は,見た聞いたという受信機能が働いています。国際的な学力比較で指摘されている子どもたちの弱点は,情報を使える知識にする処理力です。知っていても,使えなければ,情報は知識になりません。受け売りの情報は,ただの情報にすぎません。本を読むことができても,文章を書くことができないと,言葉を覚えたとは言えません。知っていることを説明できるかどうか,そういう訓練を日頃からしておくとよいでしょう。おしゃべりができても,ちゃんとお話しができるとは限らないのです。

●《伝達》「何を言っているのか分からない」ということがあります。話している当人は伝えているつもりですが,聞いている方には伝わってきません。言葉はお互いの考えや思いを共鳴する作用があってはじめて用を足します。伝えるのではなく,伝わることを意識しておくことが大事です。分からなければ確認する,念のために尋ねてみるということなどが必要です。また,立て板に水の話し方より,訥々とした話の方が伝わるということもあります。分かり合えることが気持ちがいいと教えてください。



 今日は何を食べようかな? 今日は何をしようかな? 何をという問は,生きていく拠り所にもなります。何もすることがない,何もしたくない,それはつらいことでもあります。自分が何をするか,そんなことを考えることはなく,しなければならないことに追い立てられているという現実もあります。子どもは,あれこれ忙しいのです。忙の字は心を亡くすと書きます。自分がしていることを自分のことと意識すれば,心を取り戻すことができます。学校に行くべきだと思うから,行きたくなくなります。

★落書き★

 動物の目は側面近くにあり別々の向きになっていますが,霊長類の目は両方とも前にあって同じ向きになっています。片目でものを掴もうとすると,掴み損なうことがあります。距離が測れないからです。枝を掴もうとして掴み損なえば,落ちてしまい危険です。一方で,動物は獲物を探したり,襲ってくる敵を探したりと,広く見回す必要があり,目が別々の方を見るようになっています。餌を食べるときは嗅覚が発達しているので,においで餌を検知しているのです。


「子育ち12章」:インデックスに進みます
「子育ち12章」:第46-05章に戻ります
「子育ち12章」:第46-07章に進みます