*** 子育ち12章 ***
 

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「第 58-03 章」


『子育ちは ヨコに寄り添う 人がいて』


■子育ち12考察■

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『子育ち第3考察』

【ヨコ関係】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。

《ヨコ関係とは?》
 愛されていないと不安になる,同意なさいますか? あなたと一緒にいたい,そういう人がおられますか? この人と共に苦労がしたい,していますか? おはようございます,あいさつを交わしていますか? メールなど送る,すぐに返事がありますか? 家に一人,テレビをつけていますか? 誰もいなければ,せめて人の声に包まれていたい,そう思いませんか? 人恋しいのは,大人だけではなく,子どもも同じです。あなたがいてくれてうれしい,そう親が言ってくれたら・・・?

 もし,あいさつしても声が返ってこなければ,無視された! とても不安になりますね。学校や地域での友達関係が,子どもの悩みを生み出すことがあります。昨日まで仲良く付き合っていた友達が,今日はよそよそしく,避けようとしています。自分が何かいけないことをしたのかと悩み,拒否された不安に追い込まれていきます。友達はその時々の関心が同じであるということによって選ばれます。嫌いになったわけではなく,相手の関心が勝手に変わっただけです。それでも,同じ友達というヨコ関係が1つ消滅します。

 学校の友達関係は,同年齢のヨコ関係です。そのままに大人になっても受け継がれ,同郷人,同窓生,同級生,同世代,同時代,同じという割り符を持っている者同士がつながっていきます。同じ趣味,同じファン,何かが同じであれば,私たちという仲間意識が芽生えて,人はつながっていきます。仲間の一人である,そこに人は居場所を見つけます。誰かとつながっているから,人は安心します。同じ家の家族の一員である,同じクラスの一員である,横並びに手をつなぐ関係,たくさんのヨコ関係を持たせてください。



 人の関係はヨコ関係だけではありません。さらに,ヨコ関係だけでは人の育ちは進みません。ヨコ関係の中に安心できる居場所を持っていても,それだけでは安住するに止まります。人は成長という変化をするために,タテ関係に依拠します。最も分かりやすい例は,先に生まれた人,先生というタテ関係を通して学びをします。生きていく営みのすべてを受け継ぎ,発展させていくことが,育ちです。豊かなタテ関係に組み込んでやりましょう。

★落書き★

 ネコは,エサを食べ終わると,前足で口の周りのひげを掃除し,くっついているエサのかすをとり,その足を丁寧になめて,ひげをきれいにします。顔にエサがついていれば,前足に唾をつけてきれいに拭き取ります。ネコはペットではあっても,肉食動物です。食事の後,口の周りが血だらけになり,エサの匂いをぷんぷんさせていては,次の獲物に気付かれてしまいます。だから,匂いを消すためにきれいに拭き取っているのです。毛を滑らかにして保温効果を高めるということもあるそうです。


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