*** 子育ち12章 ***
 

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「第 58-04 章」


『子育ちは タテにつながる 人がいて』


■子育ち12考察■

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『子育ち第4考察』

【タテ関係】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。

《タテ関係とは?》
 育ちは,命を全うする準備活動です。その命はどのように手に入ったのでしょうか? 手に入れることはできませんね。私の命は,母から父の助けがあって,生まれました。その父母の命は祖父母から生まれました。一体私の命はどこから?と手繰っていくと,父母の父母の父母の・・・と限りなく続いていきます。その長い長いつながりの中の一つでもなかったら,今の私は生まれていなかったはずです。私の命はたくさんの人がつないできてくれた命です。

 もしも,私が父母にならずに命を子どもにつながなかったら,私の後につながっていくはずのたくさんの命が消えてしまいます。今の私は,限りなく続いていく命のつながりの大事な一つの命です。私が今ここに生きている,それ自体が大事な意味を持っているのです。生きていることに迷う必要はありません。父母が託してくれた命を子どもに受け渡していく,それが生きるということです。育ちは,命をしっかりと受け継ぐという荘厳な営為です。タテの関係の中にいる自分,そこに自らの命の居場所が在るのです。

 同世代のヨコのつながりに縛られていると,タテのつながりをついないがしろにしてしまいます。結果として,命を個人のものと矮小化し,自分の意のままにしていいと錯覚します。命は自分だけのものではないのです。たくさんの命とつながっているのです。その気付きによって,命を愛おしむ感動が点火され,生きている歓びが湧きあがります。次世代が健やかに命を育むことができるように,今の世代は自分を大切にしてみせる必要があるのです。そして,一人では命は産み出せないことに気付きましょう。



 昔々あるところに,おじいさんとおばあさんがいました。昔話は,おじいさんとおばあさんが主役です。お父さんとお母さんは登場しません。人として生きていくための知恵を子どもに伝えてくれるのは,おじいさんとおばあさんなのです。おじいさんとおばあさんの過去の経験を,現在の子どもに伝える手段,それが昔話という言葉の魔法なのです。知恵を言葉として,今にリンクさせることができます。動物は現在を生きていますが,言葉が無いので,親の知恵を引き継ぐことができません。人は言葉で生かされているのです。

★落書き★

 不二家のキャラクターはペコちゃんです。自己紹介をしてもらいましょう。誕生したのは1950年です。年齢は永遠の6歳です。身長は1メートル,体重は15キログラム。因みに,女の子ですから,スリーサイズも言っちゃいます。バスト58センチ,ウエスト55センチ,ヒップは63センチです。実際の6歳の女の子の平均と比べると,小柄な方になるようです。キャラクターは年齢が停止しているので,容姿も変わらずいいですね。いつの間にか歳は重なってしまうものですよ。お大事に?


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