*** 子育ち12章 ***
 

Welcome to Bear's Home-Page
「第 59-04 章」


『子育ちは いろんな人と それなりに』


■子育ち12省察■

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
『子育ち第4省察』

【社会】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。

《社会とは?》
 子どもたちの悩みを受け止めていると,人間関係上の居場所に対する感度が過敏になっていると言わざるを得ません。ほんのちょっとしたすれ違いでまるですべてを失ったように落ち込んでいます。親元を離れて,友達関係に関心が移っていくようになると,間合いという社会性を学ばなければなりません。オールオアナッシングという感覚のままでは,人間関係を維持することはできません。親しい間柄,ときどき話す程度の間柄,滅多に話さない間柄,顔を合わすこともない間柄といった,連続的な関係の度合いがあります。

 家族以外の人とは,親しくなったとしても,いつかは疎遠になったり,逆に徐々に親しさが増してくることもあります。時とともに人との関係は移り変わります。会うは別れのはじめといったことを弁えてこそ,人との関係を安らかに受け入れることができます。誰とでもいつまでも同じようにつきあえることはなく,場合によってはつきあいたくないときは突き放してもいいのです。ただ,ことさらに邪険に嫌うといった仕打ちは感心しません。そっと離れていけばいいのです。安らかな居場所がなによりです。

 人との関係性はお互いが勝手に決めることであり,自分の思い通りにはいきません。好きだと思っても,相手は嫌いと思っているということさえ有り得るのです。その認識を欠くとストーカーまがいの付きまといに陥ります。人の思いを変えることはできないのです。それは人にどう思われていても,どうにもならないのです。それを苦にすることもなく,そういう人がいるとだけ諦めてしまうしかありません。心を平静に保っていれば,寂しくなることはありません。皆と仲良くという呪縛から解き放たれて自由になることです。



 ヘイトスピーチという言葉を耳にすることがあります。特に異国の人に対して,嫌悪や憎悪を煽るような表現をすることです。国際的にも問題視されています。若者の世界ではネット世界での表現が当たり前になっていますが,どちらかといえばあまりほめられるようなものとは思われません。普段の話しぶりを聴いている限り,対話ではなく独白に近いので,年齢や地域などの異なる人の間で分かり合えるのは難しいようです。誰にでも伝わるちゃんとした言葉遣いを身につけることが,品の良さの獲得になります。

★落書き★

 春になると,朝起きるのが辛くなるように,眠くなります。寒い冬には体温が逃げないように血管が縮んで防御しています。人は体温が低いほどぐっすり眠れるようになっているので,体温が高い冬は浅い眠りの状態が続きます。春になって気温が上がると,収縮していた血管が広がり,体温も下がります。そこで,ぐっすり眠れるようになります。また,睡眠ホルモンのメラトニンも日照時間が長くなると分泌量が増えてくることも,眠りを促しています。


「子育ち12章」:インデックスに進みます
「子育ち12章」:第59-03章に戻ります
「子育ち12章」:第59-05章に進みます