*** 子育ち12章 ***
 

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「第 63-02 章」


『子育ちは 一人ひとりが 皆同じ』


■子育ち12教訓■

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『子育ち第2教訓』

【誰でも一緒】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第63版では,遠い国のある祖父が孫たちに語りかけたアドバイスから,教訓として12のメッセージを,子育て羅針盤風にお伝えするつもりです。

《誰でも一緒?》
 世界に一人,人は我一人と思っています。子どもだって,私は私,ぼくはぼく,そう思って,自分を大事にします。そこまでは、生きているものの本能でしょう。その先の育ちに人としての大切な分かれ道が待っています。自分が大事だから,他者を自分のために利用すると思い込む道と,他者も自分を大事にしているから同じであると気付く道があります。どちらに踏み込んでいくか,それは家庭という育ちの場が、家族を大切にする雰囲気に包まれているかに掛かっています。

 世の中にたくさんの人がいると,いろんな面ですこしの違いが現れてきます。背の高い人や低い人,裕福な人や貧しい人,役職の高い人や無役の人,年齢や,能力の面で現れる違いも見えてきます。でも、誰もがお腹を空かし,眠くなり,怖いとか悲しいとかの気持ちを持ち,希望も持っています。栄えていてもやがて衰えていきます。あれこれ比較しても,結局は大して違いはなく,みんな普通の人間なのです。裸で生まれてきて裸で消えていくのです。それなら,できる範囲で仲良く生きていきたい思うことができるでしょう。

 子どもの世界でいじめが発生するのは,同じであることの確信が脆弱だからです。同年齢集団では,同じであることが見えません。そこで小さな違いが目について,違っている子を排除することで,私たちは同じであると思いたいのです。いじめを見て見ぬ振りをする弱さも,同じである仲間から追い出される怖さからです。異年齢の違いを身近に見ていると,同じ年齢の小さな違いなど無視できて,皆同じだと確信できるはずです。異年齢の子どもも,大人と比べると同じ子どもです。同じ人間,その確信が社会の信頼です。



 大阪市立小教諭が,放課後学習中に席に座らなかった5年生男子のあごをつかみ,壁に押しつけ,さらに襟をつかんで立たせ「早く座れや」と威圧的に座らせようとし,その際に床に倒れた児童に「これで先生が首になったら一生許さへんからな」と発言したということです。児童は帰宅後,嘔吐し「痛い。怖い。お母さん。ごめん」とつぶやいていたという。校長らが自宅を訪ねて謝罪,教諭を指導したと報道されています。こういう教諭に育てたのは誰なのでしょう。人ごとではなく,我が子の行く末を見ることです。

★落書き★

 頭を雲の上に出し・・・。富士山の頂上は雲より高くなっています。そこで,疑問が出てきます。雲から降ってくる雪が,どうして雲より高い頂上に積もるのでしょうか? 実は,雪ははるかに高い所にある高度1万メートルほどの雲から降ってきているのです。だから,最高峰の8848メートルのエベレストにも雪は降っています。雪が降るメカニズムを調べてみるのも,親子で楽しめるかもしれませんね。


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