*** 子育ち12章 ***
 

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「第 63-07 章」


『子育ちは 人に優しく 耐えてこそ』


■子育ち12教訓■

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『子育ち第7教訓』

【人に優しく】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第63版では,遠い国のある祖父が孫たちに語りかけたアドバイスから,教訓として12のメッセージを,子育て羅針盤風にお伝えするつもりです。

《人に優しく?》
 お子さんは,どんな人になって欲しいですか? 育ちの目標である期待像があるでしょう。サッカー選手とかお菓子屋さんとか具体的な職種をイメージすることもあります。どのような職ということとは違って,人間として目指すこともあります。そのような資質の一つとして「優しさ」というものがあります。人は社会の中で生きていきますが,そこでは豊かな人間関係が必須です。優しくない人とはつきあいたくありません。優しくということは,どうすればいいのでしょう? この私のようにと言えていますか?

 優しくというのはそれほど簡単にはいきません。他者に関心を持って他者を尊重し他者の助けになり他者と共感し他者と共に生きる意思の実践です。乗り物の中で弱い人に席を譲ることを知っていても譲れなかったら,優しさはありません。いじめられている人をかばうことができなければ優しさはありません。優しさとは自分に負荷を掛けなければなりません。自分のためではないことを引き受ける度胸と,あるべきことに向かう勇気が必須です。

 優しさは一朝一夕に身につくことではないので,日頃から小さな親切をする積み重ねによって,心身を鍛えることがお勧めとなります。例えば,日常的には,お手伝いを進んでするように,といった指導です。初期の言われたからするという段階を過ぎていくと,することで喜ばれることに気がつき,人への関わりが心地よいものに進化して,優しさに向かう道が開けていきます。家族の中でのお手伝いは,他者とのつながりが広がっていく中で,社会の一員としての優しさという資質の獲得に発展していきます。



 子どもが怖いという親がいるそうです。乱暴を働くというのではなく,「何を考えているのか分からない」「何をしでかすか分からない」といった未知の怖さです。子どものことは何でも分かっているという思い込みが親であったのですが,今はそうではないようです。スクールソーシャルワーカーは,親子の会話を勧めているそうです。家族が身近にいる人として向き合っていないという状況があります。スマホの中というどこともしれないところに捕まっている子どもを,親の目の前に座らせないと始まりません。

★落書き★

 大学の授業で与えられる単位は,1科目当たり4単位です。その根拠は,授業で1単位,予習で2単位,復習で1単位,合計4単位ということです。90分授業を1回受けるということは,予習に3時間,復習に1時間半を必要とするという意味です。授業だけを受けていればいいというのでは,学力はほぼ身につかないということであり,予習が重視されているということを是非知っておいてください。予習に重点を置くように取り組めば,授業が楽しくなってくるはずです。


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