*** 子育ち12章 ***
 

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「第 65-04 章」


『子育ちは 刺さったトゲを 抜き去って』


■子育ち12進路■

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『子育ち第4進路』

【許せないトゲを抜き取ろう】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第65版では,数あるマーフィの言葉から,子どもの育ち12の教則として独自に選び抜いたものを,子育て羅針盤風にお伝えするつもりです。

《許せないトゲを抜き取ろう?》
 子どもからの相談に,ちょっとしたことでケンカになったり,仲違いをしてしまい,どうしたらいいですかというものがあります。元のように仲良くしたいのですが,できないという悩みです。相手が先に謝らなければとか,自分は間違っていないとか,そういうことに拘るから,立ち往生します。白黒をはっきりさせることと仲直りをすることを両方共に手に入れようと欲張っています。仲直りをしたいのなら,ちょっとしたことはあっさりと水に流してしまうことです。気持ちのトゲを抜くのです。

 思い通りにならない子どもに腹が立ってしまい,手をかけたり無視をしたりすると,虐待になりかねません。親の思い通りにならないのが子どもだと諦めることです。言うことを聞くように仕向けることまで努力します。受け入れるかどうかは,子どもの勝手です。なぜ聞かないと子どもを責める気持ちが湧くと,性急さが焦りになり,責める親心にトゲが刺さることになります。言い過ぎたかなと反省し,聞き入れるまでゆったりと繰り返すことです。トゲのある言葉は,受け入れて貰えません。

 あってはならないことですが,自尊心を傷つけられることがあります。社会的な信頼に関わることであれば厳しく対応することは必須ですが,内々の中に限られる程度であれば,動じないことが一つの解決になります。動じてしまうことが相手の思うつぼだからです。ただ,動じないというのは表向きで,気持ちを落ち着かせないとトゲは抜けません。トゲを抜くためには,一人壁に向かって愚痴り怒鳴り叫び排出することです。いじめなどの子どもの心のトゲは親が胸に吸い込んでやりましょう。



 青森市の中学2年生の女子生徒が祭りで踊りを披露している写真が,コンテストの表彰を受けました。被写体の生徒がその後いじめで自殺したので,一旦内定が取り消されたのですが,全国からの批判を受け,一転して受賞することになりました。いじめで死を選ばなければならない淵まで追い詰められていたとは思われない姿が映し出されている写真を,どのように見たらいいのでしょう? 華やかさの裏にある苦しみを見届けられない無力さを感じます。まさか?

★落書き★

 我が家の椅子の脚先が十字に切り開かれた黄色い硬式テニスボールにかみつかれています。黄色以外の色の付いたボールは見たことがないので,黄色に決まっているようです。青色は屈折率が大きいので,目の水晶体が薄くなって網膜上にピントを合わせるために,他のものより引っ込んで見えます。青いテニスボールは時速200km近いサーブについて行けず振り遅れます。逆に赤い色にすると,前に飛び出して見え,早めに振ってしまいます。サーブを打ち返すには,黄色が最適なのです。


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