*** 子育ち12章 ***
 

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「第 65-06 章」


『子育ちは 言葉つないで 穏やかに』


■子育ち12進路■

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『子育ち第6進路』

【穏やかな口調を心掛けよう】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第65版では,数あるマーフィの言葉から,子どもの育ち12の教則として独自に選び抜いたものを,子育て羅針盤風にお伝えするつもりです。

《穏やかな口調を心掛けよう?》
 子どもの言葉はストレートな表現になります。言葉を覚え始めて間もない稚拙な子ども同士であればまだいいのですが,普通の会話の中に紛れ込むと,言葉遣いが悪いということになります。子どものしつけにおいて,言葉遣いが最も他人に注目されます。朝のあいさつで,子どもが誰に対しても「おはよう」と言っていると,大人から「おはようございます」と返されるでしょう。言葉はただ言えばいいというものではありません。言いようがあるのです。

 SNSをやっていると,見た目には手を動かしたり頭を使ったりして脳を刺激しているようでも,実は,脳に抑制が掛かり,眠った状態になることが分かったそうです。ラインで使われている言葉は内容が貧しく,幼稚園レベルです。考える機能を持つ脳は出番がなくて眠るのです。思うまま気ままに言葉を画面に吐き出しているだけで,その言葉が相手の感情を左右していることに無頓着で,さらに言われた言葉に過剰反応する自分にも気がついていません。考える機能が閉じているためです。

 言葉のしつけとは,伝える道具から伝わる道具に技術向上させることです。「お腹空いた」と子どもは放言します。空腹を伝えています。だからどうしたというのでしょう? 何か食べるものが欲しいという思いは伝わりません。赤ん坊が空腹で泣くのと同じレベルです。母親は泣き声を「おっぱいがほしい」と言っていると察しますが,会話としては伝わらないのです。言葉は丁寧に必要な数だけつないで穏やかな文章にしていくことによって,相手のところまで届くのです。考える言葉遣いが大事です。



 法務省の人権擁護機関から,この10月から11月にかけて,全国の小学生・中学生全員に学校を通じて「SOSミニレター」というA3版の紙が配布されています。半分は切り抜いて折れば封筒になる部分,もう半分は便箋になっていて,相談を書いて封筒に入れて,そのままポストに入れると,最寄り(ほぼ県単位)の法務局に届き,人権擁護委員がすぐに返事を出すようになっているようです。すぐに出さなくても,来年までいつでも相談できます。捨てないように子どもに持たせておいてください。

★落書き★

 恵まれた人を見たり,優れた人を見たりして,ねたましく思うことを,うらやむと言います。語源は「ウラ(心)+ヤム(病)」です。ウラは「心」が語源で,「うら悲しい・うら寂しい」などのウラと同じです。そのウラに「病む」が加わった語です。他人の恵まれよう,優れよう,裕福さや豊かさに,自分もそうなりたいと心が病気のようになることです。人をうらやむのは病気なので,かかったと思ったら,すぐに気を取り直した方がよいようです。


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