*** 子育ち12章 ***
 

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「第 65-07 章」


『子育ちは 相手立てれば 立てられる』


■子育ち12進路■

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『子育ち第7進路』

【相手を立てるようにしよう】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第65版では,数あるマーフィの言葉から,子どもの育ち12の教則として独自に選び抜いたものを,子育て羅針盤風にお伝えするつもりです。

《相手を立てるようにしよう?》
 「殺人ゲームの始まりです.子どもを襲います」といった趣旨の書き込みがネットにあり,県下の小学校で警戒をするという事件がありました。発信者を捜査したところ,男子中学生が特定されました。「どのような反応になるか見たかった」と語っているということです。遊び感覚も過ぎていますし,何より人に対する慎ましさが身についていません。身の周りの人との温かなつながりを,世間のつながりにまでつないでいく感覚が未熟なままで,広大なネットに関わってはいけないのです。

 子どもは大人の庇護の下で育っているので,頼らざるを得ません。そこで思い違いをすることになります。してもらうことが当然という思い込みを持ってしまうことがあります。母親との密着した関係を,父親の存在によって,親離れ・子離れのプロセスに移さなければなりません。家族はそれぞれ別々の人でありながら,お互いを大切にしようとする思いでつながっているのです。家庭生活で育まれる自立と依存のバランス感覚を,世間に広げていけば,ごく自然に相手を立てることができます。

 情報社会の中での人との付き合いで気をつけることは,簡単に人に関する決めつけをしてしまうことです。あいつはキモい! その一言で人一人を決めつけます。人のことが簡単に分かるはずもないことは,自分のことを誰も分かってくれないことから思い知っているはずです。相手がどのような力を秘めているか,どのような価値を生み出しているか,人としての真価を見ようとすれば,自分に謙虚で,人に敬意を持って接することができるはずです。人を信じて好きになるように育てましょう。



 新聞に載っていたことの焼き直しです。「勉強とは?」。「できない」を「できる」に変えることです。ドリルのマル付けをするとき,答だけ写して終わりにしていないでしょうか? それでは「できる」になりません。「できない」がないからです。自分で解いてみて,「できない」を見つけたとき,どうすればいいのかを学ぶ,その先に「できる」が待っているのです。勉強とは,できないところから始まっているのです。できないという経験を大切にしましょう。

★落書き★

 出しゃばって,あれこれと世話をやくことを,あるいは,その人を,せっかいといいます。語源は「切匙」だそうです。擂り鉢にこびりついたものを,掻き落とす道具です。細かいところまで行き届く意から,世話をやくという意に変化した言葉です。おせっかいは,世話の焼き過ぎをあざける表現,または自嘲する表現ですね。日々の子どもの世話は大変ですが,成長につれて,子離れをゆっくりとしていってください。任せられるようになる,それが育ちです。


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