*** 子育ち12章 ***
 

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「第 65-08 章」


『子育ちは ギブの心を 灯しつつ』


■子育ち12進路■

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『子育ち第8進路』

【代償を求める心を無くそう】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第65版では,数あるマーフィの言葉から,子どもの育ち12の教則として独自に選び抜いたものを,子育て羅針盤風にお伝えするつもりです。

《代償を求める心を無くそう?》
 子どもは生きていくために「ちょうだい」と求めています。親のすねをかじり続けるために,「ありがとう」の一言を言い続けます。周りからテイクすることを望んでいます。それなりの手管も駆使します。「皆が持っている」という理由付けを繰り出してきます。成長のためには,相手がどのような思いをしているか,を知らなければなりません。しかし,親はテイクされて喜んでいると見抜いているだけでは,親以外の者のテイクされている心情に気づくことはできません。

 姉が妹にケーキを分けてやりました。母に言われたからです。姉は,分けてやらないと妹がかわいそうだから仕方が無いと思っています。一方で,妹は,後で自分がケーキを手に入れたときに,姉にお返しをすればいいと思っていて,今日は借りておきましょうと考えています。家庭で姉に気付いて欲しいことは,妹に分けて一緒に食べた方が美味しいということなのです。独り占めしても美味しくないということです。お返しという代償など想定しないことの温かい心地よさです。

 人は生きていく上で,心に温もりの灯火を点けておかなければなりません。愛という形になることもあるでしょう。心の温もりは誰彼となくまき散らすものではありません。家族の間では惜しみなく,隣人の間では六分四分に,見知らぬ人には五分五分で交わし合うように調節します。社会における五分五分とは,ギブアンドテイクになります。してあげたからお返しを,とギブの後にテイクが付随することを代償を求めるというのです。人間関係の核にある心の温もりは,ギブアンドギブなのです。



 報道では,川崎市の原発避難いじめが騒がれています。なんとも大人社会のお粗末な出来事です。子ども一人の思いなど大したことはない,と考えているのは愚かさの極みです。補償金をもらっているとしての強請たかりがあるとは,なんとも卑怯な子ども社会が見逃されています。表立つことのない家庭での内々の与太話を聞きかじった子どもが自分の欲につないでしでかした愚行こそを,子育て失敗の事例として喧伝すべきです。大人のほんの冗談でも,子どもにはまっすぐ届いてしまいます。

★落書き★

 日本の国名は,701年,大宝元年の大宝律令で「日本」と定められたものです。読み方は,ヤマト・ヒノモト,音読してニホンです。近代語でニッポン。現代語として.公式名称は,ニッポンです。6世紀の中国では日本をジッポンと発音していたようで,マルコポーロはジパングと東方見聞録で伝えました。これが英語のJapanです。略語のJapは蔑称として避けられ,Jpnが使われています。国の名前については,しっかりと教えておきましょう。


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