*** 子育ち12章 ***
 

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「第 69-06 章」


『子育ちは 自他を認めて 穏やかに』


■子育ち12姿勢■

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『子育ち第6姿勢』

【穏やかに?】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第69版では,「子育ち」が見せてくる姿勢を手がかりにお伝えしようと思っています。目に見える振る舞いや姿はそのシナリオがあるはずです。子どもがどのような事情を受け止めて育とうとしているか,考えてみましょう。正解はなくてそれぞれにあると思いますので,皆さん方も思い巡らしてみてください。

《穏やかに?》
 ウィリアム・ジェームズとカール・ランゲは,『悲しいから泣くのではなく,泣くから悲しいのだ』という心理学史上の名言を残しています。この言葉にちなむと,穏やかな心音は,穏やかな言葉を語るからと,考えることができます。これまでも述べてきたように,乱暴な振る舞いは乱暴な言葉を使うからという状況の別バージョンです。穏やかな言葉を使っていると,自分のことをもう一人の自分が穏やかな言葉で認めていくので,自尊心も培われていくということです。

 小学校低学年では,「ふわふわことば」と「ちくちくことば」という形で,教育されています。ふわふわことばとは,言われるとうれしくなる言葉で「ありがとう,ごめんね,すごいね,元気だね,大好きだよ,楽しいね,うれしいね」など。ちくちくことばとは,言われると悲しい言葉,傷つく言葉で「バカ,デブ,死ね,キモい,ウザい,くさい,そんなことも知らないの,できないの,遊ばない,あっちに行け」などです。人を責めたり,無理な要求をしたりは,穏やかではないですよね。

 人との関係に,様々なハラスメント,いじめ,モンスターなどが紛れ込むと,自他共に不幸になるしかありません。穏やかな付き合いをすれば,皆が幸せになっていきます。穏やかであるためには,自分も他人もありのままを認めるような表現をすることです。穏やかな言葉を使っている限り,ありのままを責めたり不満に思ったり許せないとすることはありません。親しき仲にも礼儀ありとは,穏やかな言葉遣いを忘れないことです。家族間の悲劇の増加は,穏やかさの衰退の兆しかもしれません。



 子どもの持ち物が家庭の中で行方不明になって,登校時に親子とも大騒ぎになることはありませんか。一人のお母さんがその解決策を探して図書館に行って,収納の本を読みました。一つは物には住所をつけること。スッキリ感を優先したせいで隠すようになって戻すのが面倒になり失敗。そこで改善の次の一つは生活動線に合った場所に置くこと。子どもの動きに合わせて物を置くことで完成です。住所が固定され動線もスムーズになりました。「あれどこ?」が無くなりました。

★落書き★

 年賀状の発売が始まりました。年賀状を使ったお祝いが減っているようですが,代わりにメールになっているのでしょう。ところで,元旦は寝正月で一日過ごします,と書いたり言ったりしていませんか。元旦は元日と同じではありません。どういうこと? 元旦は初日の出のことで,広がって元日の朝(午前)となっているのです。旦という字は,地平線(一)から太陽(日)が出てきたことを表す象形文字です。正月早々間違えることのないように注意してください。ちょっと早いですが・・・。


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