*** 子育ち12章 ***
 

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「第 70-09 章」


『子育ちは 出来る自分に 根気よく』


■子育ち12目標■

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『子育ち第9目標』

【現実を直視し忍耐できる子どもに?】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第70版では,「子育ち」が目指すべき目標をシンプルに掲げて,確認していくことにします。毎日子どもたちがどこを目指して育っているのか,その育ちが偏っていないか,人として必要な育ちに欠けている部分がないか,その12の必須の目標を,再確認したいと思っていますので,お付き合いください。

《現実を直視し忍耐できる子どもに?》
 しなければならないことがあるとき,自分の気持ちにそぐわないからと逃れることなく,きちんと直視し自らの能力で受け止める忍耐が必要です。学校や家庭での役割分担はもとより児童生徒としての振る舞いについても,あるべき振る舞いが求められます。勝手気ままには出来ないという強制を受け入れることが,ゆくゆくは自分を生かしていくことになるという思い切りが必要です。公共の場で浮かれて騒ぐことはできないという現実を体験させることなどが勧められます。

 しようと思っても物事はすんなりとは進みません。あきらめないという前向きな気持ちが忍耐であり,そこからなんとかならないかという気持ちによって工夫する力が引き出されてきます。何とかならないかと今この場でできることを見つけるようにしましょう。現実を見る力とは目的を持って可能性を真剣に見つめることです。大切なことは,結果から方策を探すのではなく,自分の力量から出来ることを模索することです。答えを見つけようとすると,諦めが近寄ってきます。

 できることを見極め、自分の力を信じてやってみます。やっていけば状況は変わってくることを信じることです。忍耐という上り坂の先に可能性が拓けていきます。山登りでは,登り口から頂上が見えなくても,足は登り口から一歩ずつ進めるしかありません。しばらく登っていくと視界が開けていき,頂上が垣間見えることもあります。生きていくのは,先が見えないことばかりです。先行きが見えない現実から目をそらさずに,忍耐しながら自分の手で現実を変えていく勇気が生きる勇気です。



 今すぐではないのが幸いとしても,子どもの将来に関わることとして,大学の入学試験が最近危うくなっています。出題ミスが頻発して,日を置いての対処になるので,進路の転換を強いられる受験生が出る不始末です。今更合格と言われても,という現実にどう対処すればいいのでしょう。幸いとばかりではないようです。出題する教官の質が落ちていることと,大企業における不手際の頻発はつながっているのではと心配です。大人の質が低下している一面でなければいいのですが・・・。
★落書き★

 子どもにあれやこれやを言った後,分かったのねと「釘を刺す」ことがありませんか? 後で問題が起きないように,念を押して固く約束することです。江戸時代の中頃から,木材に切り込みを入れて組み合わせる方法だけではなく,念のために釘を打ったことから,この言葉が生まれたということです。切り込みだけで組み合わせる技術は熟練の技でしょうから,その域に達していない技には念のための措置が必要になったのでしょう。


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