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「第 70-10 章」 |
『子育ちは 明日に向かって ひたすらに』
■子育ち12目標■
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『子育ち第10目標』
【明日の幸せを期待できる子どもに?】
《まえがき》
この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
この第70版では,「子育ち」が目指すべき目標をシンプルに掲げて,確認していくことにします。毎日子どもたちがどこを目指して育っているのか,その育ちが偏っていないか,人として必要な育ちに欠けている部分がないか,その12の必須の目標を,再確認したいと思っていますので,お付き合いください。
《明日の幸せを期待できる子どもに?》
毎日を漫然と暮らすのではなく,目標を思い定めると適度の緊張感が気持ちを励ましてくれます。どんなことでもいいから明日への展望を持ち,そこにいたるステップとなる目標を定めます。今日はここまで,今週はあそこまで,今月は,今年は何処まで進むという大まかな目標を設定します。もちろん計画は進み具合に応じて変更を余儀なくされますが,そこは柔軟に対応していけばいいのです。日頃のその経験が,現実には想定外のことが起こるけどなんとか出来ることを教えてくれます。
何処に行こうかという状態では足を踏み出せませんが,あそこに行こうとなると歩きだすことができます。継続は力なり,という言葉が色紙に書かれて贈られます。その継続を可能にしているのが目標の設定です。大きくなったら何になりたいかと,親や大人が問いかけて,目的を持たせようとします。それはずっと先のことで,今目の前にある出来る目標ではありません。いつかすることではなく,今できること,今したいこと,それが明日の幸せに向かう目標です。今でしょ!と言われてましたね。
明日に楽しいこと,うれしいことを見つけると,今日をがんばることができます。「明日の朝起きることが楽しみなら,あなたは幸せです」という言葉があります。大人になると,一日を終えて寝るのが楽しみとなります。これでは明日起きることが苦になり,明日は不幸せとなり,期待を抱くことは無理です。「明日があるさ」という旧い歌の通りに,明日の小さな幸せを心待ちにしていると,今日を元気に過ごすことが出来ます。明日もあの子に会える! 楽しかったのではないですか?
アルマーニ製の制服という話題が出ていました。関連して,「服育」という言葉があることを知りました。身だしなみを意識することで,見られている自分を考えるという教育のようです。そのことの意味は分かりますが,服育という言葉が使われるほどのことか,思っています。制服を制定することの是非,それがブランド品であることの是非,それぞれ考え方があるはずです。どちらを選んでも,選ばなかった方を否定することは無しにしましょう。
★落書き★
「図」は,たくらみ,計画の意味があります。図に乗る,図に当たるなど,物事が調子よく進むさまを表すときに使われる言葉です。そこから,調子に乗り,厚かましいさまを「図」を二つ重ねて「図々しい」と言うようになったそうです。図に乗る,過ぎたるは及ばざるがごとしということです。調子がいいときは,図に乗らないように,自制することが必要のようです。もっとも,図々しい人が物事の調子よく進んでいる人とは思えませんが?
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