*** 子育ち12章 ***
 

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「第 73-10 章」


『子育ちは 生きる元気を 出し続け』


■子育ち12願語■

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『子育ち第10願語』

【生きていたい?】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第73版では,「子育ち」をしている子どもたちが,育ちの発露としての願っていることに寄り添って考えてみようと思っています。育ちたいという思いを12の指標になぞらえてみることで,子どもたちにしっかりと支援の手を伸ばすことができるでしょう。それは一方で,子育てをしている大人には,大人の出過ぎる願いを控えることにつながるはずです。子どもの願いという新たな12の指標盤を楽しんでください。

《生きていたい?》
 寒くなってきました。子どもは風の子元気な子といわれていますが,お家に閉じこもっていませんか? 子どもの声をうるさいと感じる人もいるようですが,子どもの元気な声からは生きている喜びが伝わってきます。その共感こそが幸せを招き寄せます。広い場所に連れて行くと,子どもはわっと叫びながら走り回ります。大人は忘れていますが,ただ走り回るだけの快感を満喫しています。思いっきり身体を動かす快感,それが生きていたいという願いの確認なのです。

 勢い余って転けると,膝をすりむきます。生きている身体から痛いという信号が届きます。熱っぽくてだるいときついという信号が送られてきます。早く元気になりたいともう一人の自分が願うから,身体も治癒に向かって頑張ります。元気でいたい,それが生きていたいという普段の願いの形です。生きていたいと願うのは,死を考えるときです。普段は生きるという意識は持ちません。子どもには,元気にあれこれしたいと活動できる状態に向かっていることが生きている幸せになります。

 親として,子どもが生きていたいという願いに向かって育つためには,どのように関わっていけばいいのでしょう。例えば,あってはいけないことですが,いじめに遭って,その辛い状況から逃れるために生きることを止めたいと考えることがあるかもしれません。生きていることが辛いという状況は何としても回避しなければなりません。何かを失うことがあっても,環境を変えるなどして出直すことです。失うという辛さがあるとしても,生きていたいという願いを何よりも優先すべきです。



 通学カバンが重いということが話題になっています。分かりやすく,見やすいようにと教科書が丁寧になると,分厚くなっていきます。良かれということが,お荷物になっています。水筒を持っていくということもあるそうです。昔は,学校の水道水を飲んでいたのですが,O157の流行りに遭遇した後,各自が水筒持参になったようです。教材を学校に置いておくというのも,いたずらされるからという理由で禁じられているそうです。用心することが増えてくると,重たくなるのは仕方ないのでしょうか?

★落書き★

 かやくご飯は,関西では五目ご飯のことをそのように呼ぶそうです。かやくとは,加薬と書いて,香辛料などの薬味を加えて,味付けしたご飯という意味になります。つまり,かやくは,米の味を引き立たせるために,五目ご飯に入れる肉や野菜などの具を指しています。平仮名で書かれていると,かやく=火薬という連想が出てきて,納まりの悪さを感じ,結局意味が分からないというところに行き着きます。かやく=加薬という言葉を知らないと,辿り着かなくなります。言葉を覚えましょう。


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