*** 子育ち12章 ***
 

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「第 73-13 章」


『子育ちは 人間として 仲間入り』


■子育ち12願語■

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『子育ち第13願語』

【人間でありたい?】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第73版では,「子育ち」をしている子どもたちが,育ちの発露としての願っていることに寄り添って考えてみようと思っています。育ちたいという思いを12の指標になぞらえてみることで,子どもたちにしっかりと支援の手を伸ばすことができるでしょう。それは一方で,子育てをしている大人には,大人の出過ぎる願いを控えることにつながるはずです。子どもの願いという新たな12の指標盤を楽しんでください。

《人間でありたい?》
 動物を好きな子どもが多いですね。うちで飼いたいとねだられたこともあるかもしれません。お休みの日に動物園に行くのも好きです。同じ動物としての馴染みを本能的に感じているのかもしれません。帰宅した際にお帰りと言っているように走り寄ってくる姿に,深いつながりを共感しています。人は一人では生きていけません。孤独になることを怖れて,つながっていたいという思いを満たすことで,生きている安心を獲得しています。動物との関わりは,命の共感という大事な感性を呼び起こす契機になっています。

 人間でありたいというその人間とはどういうことでしょう? 深淵な論考は皆様それぞれにお任せして,ここでは人間という語形だけを見ておきます。人の間と書きます。なぜ間があるのでしょう? 人は他者とつながって生きていきますが,そのつながりは人と人との間のことです。お互いの間に温かな思いをそれぞれが持ち出してこそ,つながりが結ばれます。絆が半分の糸と書くのも同じで,双方がつながろうと半分ずつ寄り添う糸を伸ばしています。一緒に生きていきたい私たちというつながり意識が人なのです。

 親として,子どもが人間でありたいという願いに向かって育つためには,どのように関わっていけばいいのでしょう。特別に意図せずに,ごく普通に親子の間柄を喜び合えばいいのです。誕生の際に,無事に産まれてきてくれさえすればいい,何の条件も付けずにただ我が子としての存在だけを願っていたことを忘れないで,頼り合い分かち合い喜び合い共に生きていこうとすることです。ちょっとだけ気をつけることは,子どもの面倒を見るだけではなく,子どもからも助けてもらうことを持つことです。双方向性です。



 ローマ時代には夜が最も長い日である冬至の日が太陽が復活する日としてお祭りをする風習がありました。この日に救世主であるキリストが生まれたとすることでキリスト教を世に広めようと,12月25日をクリスマスにしたということです。これからは日を追う毎に太陽が復活していくということで,日が長くなっていきます。その割に,これから2月までもっと寒くなっていくのは矛盾しているようですが,地球が冷え切っているので解凍するのに時間が掛かるということです。

★落書き★

 クリスマスプレゼントを届けたサンタクロースは,子どもが好きなおもちゃをどうやって分かっているのでしょうか? 最近のおもちゃはどういったものなのでしょうか? 平安時代に,今でいうおもちゃは「持て遊び」と呼ばれていました。この持て遊びが「持ち遊び」に,さらに「もちゃそび」,そして「もちゃ」から,今の「おもちゃ」にと変化してきました。持って遊ぶものということですから,持てないものはおもちゃとは言わないと,頑固なことは言わないでおきましょう。


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