*** 子育ち12章 ***
 

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「第 74-04 章」


『子育ちは 苦楽を共に 分かち合い』


■子育ち12独語■

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『子育ち第4独語』

【いっしょ?】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第74版では,第73版の続編として,「子育ち」をしている子どもたちが,育ちの最中に心でつぶやき続けている言葉に寄り添って考えてみようと思っています。育ちたいという思いを12の指標になぞらえてみることで,子どもたちにしっかりと寄り添うことができるはずです。それによって,子育てをしている大人の願いが子どもにきちんと伝わっていくことでしょう。子どもの自然に発露する独り言という新たな12の指標盤を楽しんでください。

《いっしょ?》
 お母さんといっしょ。幼い子どもが喜ぶ番組です。そう言えば,今年のサラリーマン川柳100句の中に,「パパじゃやだ」それでも送る 保育園,という句がありました。同じ親なのにとパパは思いますが,子どもにとってはママがいいのです。母港という言葉があるように,子どもにとって,母の懐は安心して拠ることのできる所です。一年生になったら友だち100人できるかな,という歌があります。友だちといっしょに過ごすことは,とてもうれしいことなのです。誰かといっしょ,人恋しさは大人も同じです。

 苦労を分かち合いたいという人と出会えたら,いっしょに暮らしたいと思います。共に生きていきたいという気持ちが愛情という宝を掘り起こしてくれます。一緒にいると悲しみが半減し,喜びが倍増する,そうした関係を持つことができたら仕合わせです。子どもの友だちについても同じです。ただの遊び友だちだけであればそれほど仕合わせではなく,親友という友だちがいてこそ仕合わせになることができます。いっしょにいたい人,そうでもない人,そういう人との多様な間合いの取り方が肝心です。

 親として,子どもが「いっしょ」という思いを育ちに組み込んでいけるためには,どのように関わっていけばいいのでしょう。家族といっしょの時間が豊かであれば,子どもは人と共にいることが仕合わせになる条件であると納得します。独りぼっちになる時間にはさみしく不安になりますが,家族が揃うとうれしく安心する,その両方を体験することでどちらが自分に望ましいかを選ぶことができるようになります。その選択をする力を育ててやることで,子どもは仕合わせになることができます。



 千葉県野田市の小学4年の女児が自宅浴室で死亡というニュースが届き,父親が逮捕されています。平成29年ごろ,心愛さんは当時通っていた同市内の小学校で行われた校内のいじめに関するアンケートに「父からいじめられている」と回答し,県柏児童相談所が心愛さんを一時保護。心愛さんは平成30年1月,現在の小学校に転校したということです。父からいじめられているという文章を書かなければならない女児の心を思うと,いたたまれなくなります。思い切り抱きしめてやる人がいなかったのでしょうか。

★落書き★

 ちやほやするという言葉があります。可愛がる様子を指しますが,どういうことでしょう。「蝶よ花よと可愛がる」の「蝶よ花よ」が詰まって「ちやほや」となりました。古くは相手の機嫌をとるさまは,「花よ蝶よ」と言っていましたが,江戸時代頃から「蝶よ花よ」と言うようになりました。お父さんが娘を可愛がる様子を表すときに使うこともあります。妻であるお母さんが焼き餅を焼く場面も起こるかもしれません。ほどほどにしないと,怖いかも?


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