*** 子育ち12章 ***
 

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「第 76-07 章」


『子育ちは 一歩動いて 前進し』


■子育ち12動心■

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『子育ち第7動心』

【自らを動かす!】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第76版では,第75版の続編として,「子育ち」をしている子どもたちが育ちに向けて心を動かそうとしている言葉に寄り添って考えてみようと思っています。育ちたいという切なる衝動を12の指標になぞらえてみることで,子どもたちにしっかりと寄り添うことができるはずです。それによって,子育てをしている大人の願いも子どもにきちんと伝わっていくことでしょう。子どもが思わず向かっていかざるを得ないと心を震わす新たな12の指標盤を楽しんでください。

《自らを動かす!》
 子どもがいつになく大人しくしていると,どこか具合が悪いのかと心配になったりします。子どもはじっとはしていないものです。身体も頭も動かして,疲れたらお眠りをします。だらだらしているのは子どもらしくありません。動作の連続ですが,動作は動いて作ると書きます。行動することで,自分の状態や周りの状態を作り替えていきます。朝起きて,一日の始まりに備える準備を作り出します。お手伝いをして,家庭のランチタイムを作り出します。じっと待っているのではなく,自らを関わらせていく社会活動という動きが大切です。

 生活のパターンが落ち着いてくると,動きが固定化してきます。それを打ち破るのが,教育活動です。新しい行動パターンを子どもたちに示して,習うように指導します。能力を開発するためです。人の潜在している機能は使わなければ衰退します。手足を動かし頭を働かすことによって,そこにある機能を開花するのが育ちです。自分を動かせば,何かが変わっていきます。もう一人の自分が自分の動きを信頼できるようになります。面倒だな,何のためにと,動きを節約してばかりいると,できない自分になっていきます。

 子どもが「自らを動かす」という動心を実現できるためには,親としてどのように関わっていけばいいのでしょう。幼い子どもは動こうとして,無茶をする場合があります。そのときに,動きを禁止するのではなく,しくじっても大丈夫なように,周りを保護しておくようにしてください。動いてみるから,動き方を習得していきます。動かないと,動き方を学ぶことができません。頼りなげな動きをしているから,育ちが機能して,洗練された動きを身につけていくことができます。拙い動きを見守っていてください。



 子どもが母親と話しているとき,よく遊んでいる友だちについて,言いました。「あいつは自慢話ばかりだから話さないことにした。それぐらいなら罪にならないし,イジメじゃないよね」。いじめ防止対策推進法という法によると,イジメとは,一定の人間関係にある児童等が心理的・物理的な影響を与える行為をし,対象となった児童が心身の苦痛を感じているものをいいます。仲のよかった相手を無視しして,相手が痛みや苦しみを感じたら,いじめになります。イジメであるかどうかは,される相手が決めることになりますので,ご指導を。

★落書き★

 人付き合いをしていると,馬が合う人とそうではない人が出てきます。どうして馬なのでしょう。馬の気持ちと馬に乗っている人の気持ちがぴったりと合うように,二人の人間が意気投合することをいいます。人と馬の気持ちが合うという意味で,馬同士の気持ちが通じ合うのではありません。馬に乗るという機会がほとんどなくなったので,馬と人の気持ちの合うことの大切な意味が分からなくなっています。馬が合わない人とは,拒否するのではなく,それとなく適当にお付き合いをするという間合いをはかるしかないようですね。


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