*** 子育ち12章 ***
 

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「第 76-11 章」


『子育ちは 自省の節目 積み重ね』


■子育ち12動心■

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『子育ち第11動心』

【自らを省みる!】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第76版では,第75版の続編として,「子育ち」をしている子どもたちが育ちに向けて心を動かそうとしている言葉に寄り添って考えてみようと思っています。育ちたいという切なる衝動を12の指標になぞらえてみることで,子どもたちにしっかりと寄り添うことができるはずです。それによって,子育てをしている大人の願いも子どもにきちんと伝わっていくことでしょう。子どもが思わず向かっていかざるを得ないと心を震わす新たな12の指標盤を楽しんでください。

《自らを省みる!》
 他人にいちゃもんをつける人が増えている今,子どもにそれが感染しないか心配です。込んでいて事が滞っているとき,何でこんなに込んでいるのかとイライラすることがあります。自分も込んでいる責任を負っていることを自覚し,イライラしても何もよくはならないと,自らの感じ方を省みることが大事です。クヨクヨするようなときも同じです。自分の気持ちが自分にとって何を与えてくれるのか,その省みる瞬間を引き出すように,自分だけの合図のサインを決めておくようにします。イラッとしたら胸に手を当てるなど・・・?

 人は何かに突き当たったときに,自分に何ができるかを省みながら成長していきます。うまくいかないのは他人が邪魔をしていると逃げていると,折角の育ちの機会を逃してしまいます。人の能力は経験によって推し量られますが,経験とはうまくいかないことを乗り越えてきたということです。楽しいことではなくしんどいことですが,目の前の課題に向かって勉めて強いることが,勉強です。自分の力の現状に向き合う自省を経験の節目として刻んでいくことによって,自信が積み上がっていきます。自分に今できることは?が,育ちです。

 子どもが「自らを省みる」という動心を実現できるためには,親としてどのように関わっていけばいいのでしょう。できるだけ親がお膳立てをしないで,初めから子どもに任せること,関わらせることです。親が準備万端整えて,子どもは最後の一手間で完了となるような経験は役に立ちません。必要なものを揃えることから手がけるように,じっくりと取り組ませることが大事です。さっさと済ませる,それは親の都合であって,子どもの育ちには無益です。自分はどうすれば,と構えるチャンスを子どもに与えてください。



 新たな環境への適応に時間が掛かったり,叱られると大きなショックを受けたりする子どもがいるということです。HSC:ハイリー・センシティブ・チャイルド(人一倍敏感な子)と呼ばれる性格の一つだそうです。発達障害とは違い,持って生まれた性格で,注意力に長け,他者の気持ちにも敏感な傾向があるそうです。学校で担任による大きな注意の声や否定的な言葉でダメージを受けるなどがあるということです。お子さんの様子に学校を嫌がる気配があるときは,優しく話を聴いてやってください。

★落書き★

 イバラは,バラやカラタチなどトゲのある低木の総称です。かつては,バラ科バラ属だけではなく,もっと広範囲の植物を指していました。このイバラ(茨)から「イ」が取れて,生まれたのがバラです。漢字の薔薇をしょうびと読むとイバラという意味にもなります。ちなみに,バラ全般の花言葉は「愛」「美」,赤いバラの花言葉は「あなたを愛してます」「愛情」「美」「情熱」「熱烈な恋」,白いバラの花言葉は「純潔」「私はあなたにふさわしい」「深い尊敬」,ピンクのバラの花言葉は「しとやか」「上品」「感銘」のようです。


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