*** 子育ち12章 ***
 

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「第 79-04 章」


『子育ちは 皆と一緒が 頼もしく』


■子育ち12覚悟■

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『子育ち第4覚悟』

【共存を願って信頼しよう!】

《まえがき》
 子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの方向と2つの領域から考察します。6つの方向とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問題視座です。また,2つの領域とは,自分の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を表します。6つの方向にそれぞれ2つの領域を重ねた12の論点が羅針盤の基本的な針路構成となります。
 この第79版では,子どもたちが育ちに向っていく上で持ってほしい覚悟について考えてみます。育ちたいという心積もりをどのような形で実践していけばいいのか,12の指標に整理をすることで,子どもたちの育ちの全体像を描いていきます。心豊かな子に育ってという親の願いに対して,子どもは自分はどうすればいいのと問いかけてきます。それなりに指導や助言をすることになりますが,それだけで十分か,他に言っておくことはなかったかと迷うことがあります。全体を見渡す指標として参考にしてください。

《共存を願う!》
 子どもは自分ひとりでは生きていけないことを知りません。親の世話が無くなったときに,後知恵として思い知ります。皆の中にいることが必要であると感じて,つながっていなければと怖れています。仲間はずれがいじめになるのは,そういう思いを持っているからです。受け身であることから脱して,つながりを積極的に産み出していくことが育ちの目標になります。つながりとは双方向でこそ強いものになります。共に在りたいと思われるように,お互いを大事にしようと願うことです。仲間を外そうとすると自分が外れていきます。

《共存を信頼する!》
 このところ,一人がいいという思いが,結婚しないという選択に向かっています。他人と一緒にいると,お互いに気を遣うことになるからです。自分にとって他者は重荷であり,邪魔なのです。一緒にいると安心する,楽しいという間柄を作れないのです。大切な他人という経験をすることなく育ってしまっているようです。家族なんて面倒なだけ,そんな環境では人として生きていく共存への信頼は育まれません。共存に対する信頼を育てることが生きる喜びを育んでいることを知っているのは,親としての喜びを知るあなたです。

《親としての関わりは?》
 子どもが「共存を願って信頼しよう」という覚悟を持ち続けられるためには,親としてどのように関わっていけばいいのでしょう。スターになりたい子どもがいます。自分はスターであり他者は関係ない,そう思っていたら,誰もスターとして慕ってはくれません。他者を大切に,他者と共存したいと思っていなければ,スターの願いは適いません。自分らしさは他者と共にいるからあり得るのです。一人で食べる食事よりも,皆と一緒に食べる食事のほうが美味しいと思えるように,共存への扉を開いてやってください。


 園や学校が閉鎖となって,子どもたちは休みに突入しています。待っていた休みではないので,備えていません。どう過ごしたらいいのか,戸惑うばかりです。自分が置かれてしまった状況をじっくり眺めて,今何ができるか,自分をしっかりと考えることです。サバイバルの時です。そこから,家族でそれぞれどのように協力したらいいのか,考えることができます。皆で乗り切ろうという結びつき,それが家族の絆になります。お互いを責めることなく,信じ合うから,力が揃って結集していきます。そんな経験をしたいですね。

★落書き★

 結婚して夫のほうの家族の一員となる女性を,嫁といいます。漢字では,女偏に家を加えて「女が家に嫁ぐ」となります。ヨメという言葉は,ヨは良い,夜,吉,呼びであり,メは女というのが語源になり,「我が家に良き女,めでたい女,息子の妻として良い女」であって欲しいという意味です。温かく迎え入れたいという願いが向けられています。そのような願いを知らないで,ヨメの分際で・・・といった差別的使い方をするようでは,素養の無さを告白しているようなもので,恥ずかしいことになりますのでご用心を。


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