*** 子育ち12章 ***
 

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「第 80-12 章」


『子育ちは 余計なことに 励みつつ』


■子育ち12進路■

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『子育ち第12進路』

【励むから,能力を伸ばします!】

《まえがき(毎号掲載)》
 子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの方向と2つの領域から考察します。6つの方向とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問題視座です。また,2つの領域とは,自分の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を表します。6つの方向にそれぞれ2つの領域を重ねた12の論点が羅針盤の基本的な考察の構成となります。
 この第80版では,子どもたちが育ちに向っていく上でより望ましい向きに育ちの歩みを踏み出す契機について考えてみます。ただ闇雲に育てばいいのではなく,育つべき道に沿って育っていくことができるように,親が子どもを12の指標に向かう出発点に導いてやることができるはずです。心豊かな子に育ってという親の願いに対して,子どもは自分はどうすればいいのと問いかけています。それなりに指導や助言をすることになりますが,それだけで十分か,他にしておくことはなかったかと迷うことがあります。全体を見渡す指標として参考にしてください。

《励む!》
 生活習慣病という不思議なものがあります。人の行動はいろんな状況の中でよいと思われたり得になるものを選択して定着します。いつもの行動とすることで慣れてしまうと楽です。しかし,習慣は固定化することであり,いろんな面で陳腐化や疲労,停滞が起こり,また状況の変化に対応できません。健康については,機能全体をフルに使うということがなくなるので,不使用による退化作用が起こります。慣れた行動を意識して変えるという挑戦が,健全に生きる準備です。

 健気に生きている子ども,溌剌としている子ども,やる気のある子ども,くじけない子ども,どの子どもも挑戦している子どもです。颯爽としていない若者に欠けているのは,挑戦という行動です。自分の今現在の能力を生かして,何事かを為そうということが挑戦です。挑戦には汗をかき,苦労し,かっこよくないことがつきまといます。決して楽で得することではありません。その見た目を突き抜けようとしている姿が,健気で溌剌としているということです。

《能力を伸ばす!》
 子どもは上手くやろうとは考えていません。ママが見ていても,とても気に入らないほど拙いですね。それでも子どもは満足しています。上手だとか下手だとかという評定はなるべくしないで下さい。ただ「できたね」と言ってやるだけで十分です。できたことはその後繰り返すうちに,自然に上手になります。はじめに上手にできたと言ってしまうと,いつまでも「上手」を更新してやらなければなりません。育ちでは,曲がりなりにもできた,そのポイントが大事です。

 能力は連続してより広く深く高くと伸びていくものです。好きこそものの上手なれ。この言葉の背景には,好きなことは繰り返し経験を積み重ねるということがあります。子どもができるようになったことは,なるべく普段の中で経験できるように誘いましょう。楽しくなるように気持ちを支えてやります。もしも,お手伝いとしてできるのであれば,「ありがとう」という言葉を必ず添えます。大好きなママと関われるようにすれば,やる気が高まります。


 学校で真面目に授業を受けてがんばっている子どもの中には,肩が凝る子どもがかなりいるということです。緊張しているのですが,どこに無理をしているのかというと指使いです。鉛筆の持ち方がちゃんとしていないので,無理な筋肉の使い方をするのです。低学年で変な持ち方をするように育っているので,先生も手に負えないそうです。鉛筆の正しい使い方をしつけておかないと,ノートをとるのが嫌になり,遅れていくのは当然のことになります。

★落書き★

 夕飯の用意のしめは,ご飯をよそうことでしょう。家族それぞれがこれから必要とするであろう量を見計らって,お椀に盛り付けていくしゃもじを扱うのがお母さんです。若い世代ではご飯をよそうという言い方はしなくなっているようです。語源は「装う」です。よそおうとよそうは同じ語源です。「飲食物を飾り立てる」が語源です。気持ちよく食べていただくように飾り付け,ご飯を盛るという意味なのです。


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