*** 子育ち12章 ***
 

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「第 97-10 章」


『子育ちは 生きていく明日 選びつつ』


■子育ち12鍵語■

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『子育ち第10鍵語』

【真・善】

《まえがき(毎号掲載)》
 子育て羅針盤では,こどもの育ちを6つの方向と2つの領域から考察します。6つの方向とは,「誰が,どこで,いつ,何が,なぜ,どのように育つのか」という問題視座です。また,2つの領域とは,「自分の育ち(私の育ち)」と「他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ち」の領域を表します。6つの方向にそれぞれ2つの領域を重ねた12の論点が「子育て羅針盤」の基本的な考察の構成となります。
 この第97版でも,これまでの流れに沿って,子ども自身や親が育ちの確認をしていくときに,思考を開く鍵となる語を使って育ちの状況を展望していきます。今現在それぞれの育ちの度合いに違いがあってもそれは個性になり,達成度の評価ができるなら,幸せに育っていると考えることができます。子どもの育ちは見えにくいものですが,羅針盤としての全方位を見届けることができることを再確認していただけたらと思っています。

《真・善とは?》
 人は生きていく上で,さまざまな選択をします。究極は,生きるべきか,否か,という問に答えなければなりません。人はそれぞれに選択する権利を持っていますが,その結果が他の人と関わりがあるときは,他の人にも納得のいくものでなければなりません。赤信号は守らなければなりません。このような皆が了解する世の中の約束事の他に,この世界には真理があります。時間は一方的に過ぎていくものです。この世界を支配する真,この社会を組み上げている善,普段意識していなくても,根本的なものがあります。

 ところで,善悪という判断をする際に,いずれであるか決めかねることが多々あります。善でもなければ悪でもない,白黒つけがたいことがあります。その色合いを無理に決めるために,主義や信条が持ち込まれます。○○主義というものによって,選択が異なってきます。場合によっては,不幸な闘争に至ることもあります。了解できることを通じて関係を保ち,了解できないことでは関係を持たないように距離を置くしかありません。なんとなく合わない人とは,無理して付き合わず,距離を置くことです。

 真理については,前提となる条件があることを見落としがちです。条件が変われば,結果も変わります。もちろん,人はすべての条件を知ることはできません。人は必ず死ぬという真理がありますが,それがいつかは分かりません。分からないことは分からないとして,明らかに意識することが賢さです。ところで,子どもの素直な質問に答えられないことがあります。どうしてお月さんは丸いの? どうしてボクは男なの? 何故夜になると眠くなるの? どうしてだろうねと一緒になりましょう。そのうち分かる時がくるかも!



 育ちとは,もう一人の自分が自分を育てることです。他人にあれこれ言われて育つのではなく,自分で自分を育てたいはずです。そのためには,もう一人の自分が自分を育て甲斐があると見込む必要があります。例え失敗をしても,それは自分が至らないのではなく,仕方が不味かったからだと考えて,やり直す方に向かうことが大切なのです。そこで必要なことは自尊感情です。自分を投げてしまわないことです。自棄にならないことです。自分を養う責任をもう一人の自分が負っているのです。

★落書き★

 今の子どもたちはトランプ遊びはしないのでしょうか? トランプの枚数は52枚ですが,1年が52週であることを示し,ジョーカーが閏年を表しています。4種類はダイヤが春,ハートが夏,クラブが秋,スペードが冬を表しています。数字については,1から13までを4種類共に足すと364,これにジョーカーを1として足すと365,1年の日数になります。ハートとダイヤの赤は太陽と昼,クラブとスペードの黒は闇と夜を表しているともいわれます。

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