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【3.2】子育て心温計の健全発育部
右側の健全な発育部について順に説明をしていきます。
[(1)他人の権利を犯さないか]
これは他人との関係で最低限の基準です。この基準を通過できれば〈対立状態〉です。
ここで特に説明を要することがあります。心温計に非対象が見られていることにお気付きでしょう。この基準の前後で右側に状態が欠けています。これには理由があります。
人としての成長は次の基準(他人に迷惑をかけない)をクリアした所から始まると考えているからです。人になる以前の段階です。心情として挙げておいた「憎悪感」は他人の権利を侵害することに対して抱くものです。乱暴な行為に対して憎しみが湧いてくるということです。さらに「嫌悪感」とは他人が迷惑するようなことは嫌になるということです。マイナスの成長の状態ですから,健全でない状態しか有り得ません。憎悪感とか嫌悪感といったマイナスの心情としてしか表しようがないということです。つまりこのマイナスの心情を持つことが健全な成長をする出発点に立つための資格とも言うことができます。
このマイナスの心情については人としての大切な条件ではありますが,別に項を改めて述べるほどの内容を含んでいますので,ここではこれ以上触れません。ただ心情としての表現だけでとりあえずは分かって頂けるものと思います。
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