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《4.4》 社会生活上,今,子どもに教えるべきことは何ですか?
社会生活では,「ギブ アンド テイク」という暮らしのルールが生きています。社会は五分五分,公平であるという意味です。ところがこれには隠された意味がありました。それはギブが先という順序です。テイクを先にするのは鼠小僧のルールであり,闇のルールです。物があふれる中で豊かさを実感できないという戯言がありましたが,テイクの豊かさは闇の豊かさですから心が満たされるはずがないのです。
消費社会というテイク優先の社会で育った子どもたちは,心の闇に染まり,自分が得することを優先する万引き・非行というテイク=搾取行動に走っています。テイクは際限がありませんから,破綻するだけです。豊かな社会が滅びた歴史的な理由も同じです。
親は子どもにあれこれしてやり,「アリガトウ」という感謝の言葉をしつけます。この言葉は確かに美しい言葉ですが,テイクするときの言葉であり,待っている言葉です。人間関係には二つの言葉が必要ですが,アリガトウがテイクする言葉であれば,ギブする言葉として「ドウゾ」を先に言わなければなりません。心の豊かさはどうぞの豊かさなのです。ギブには温かさがありますが,テイクからは冷たさが漂ってきます。
答 「人はギブを優先するときに心豊かになるという真実が,教えるべきことです」
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