|
《6.4》 学ぶことをしつけるためには,何が大事なのでしょうか?
反省だけなら猿でもできると揶揄されますが,反省とはもう一人の自分が「どうしたらいいのか?」と考えることです。最も基本的な解決法は,人がしているのをマネルことです。マネルがマネブに,さらにマナブに転化したことを思い出すと,「学習」は可能性を真似ることです。反省が学習に進展しないと,0点のままです。
学習には適度の思考が大切です。何も考えないと足踏みばかりで前に進めませんし,考え過ぎても結論に至らず悩みの迷路にはまります。また,考えるとは,失敗を心配するマイナス思考ではなく,可能性を見つけるプラス思考でなければ実りがありません。
学習によって「こうしてみたら」という可能性を見つけたら,もう一人の自分が自分を挑戦に向かわせます。育ちでは「やれそう」という「スモールステップ」を繰り返し,小さな達成観を手中にしてワンサイクルが終了します。育ちのサイクルを繰り返せば,やがて未体験の部分が見えてきて,「少しならやれる」という自信がつきます。
育ちにつながる体験の本質は,「失敗+反省+学習+挑戦→達成」という育ちの4サイクルエンジンです。人の育ちは年輪を刻みますが,失敗こそが色濃い輪になります。
答 「失敗・反省・学習・挑戦という育ちのエンジンを回転させることです」
|
|
|