【父親と母親】
5.将来人生の話?
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1.よくある 2.ときどきある 3.あまりない 4.まったくない
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子どもと「将来や人生の話」をしている父親は65.9%で前回と同じ程度,母親は87.3%で前回より増えています。ただ「よく話している」割合は父母ともに初回,前回,今回と減少してきています。
また「話している」割合は学年と共に増加しており,男女別では父親が男子と68.8%,女子と63.2%であり男子の方と,母親は男子と85.2%,女子と89.1%であり女子の方と話す傾向が見受けられます。
「中学生の調査」では,「将来や人生の話」をしている割合は父親と42.4%,母親と67.4%であり,子どもの方が20%ほど少なくなっています。この差は前回調査でも現れていました。会話に対する認識が親子の間でずれていることを示す数字として記憶しておくべきです。
子どもをよくほめている父親や母親は子どもと将来の話をよくしています。子どもの良さを見出せるような気持ちのゆとりがあれば,目先のことではなく将来に目を向けた会話ができるということです。
平成5年度には,「あまり話していない」が増加しています。親自身が将来を見通せない状況になったことが推察されます。将来について語れないことは,将来への不安をかき立てます。考えてもどうにもならないというあきらめに逃避するようになります。明日が見えないと今を楽しくすることでしか心のバランスを保つことができなくなります。子どもには憂さ晴らしの飲み屋はありません。辛い境地を救ってやらなければなりません。