【父親と母親】
13.父親の生きがい?
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1.妻 2.子ども 3.自分の趣味 4.家事 5.仕事 6.その他 7.特にない
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生き甲斐の対象は「子ども」が1位ですが,その割合は回を追うごとに減ってきています。2位以下については,前回まで2位であった「仕事」が減り,「その他」が浮上しています。「妻」,「趣味」,「ない」は前回同様です。
「子ども」を生き甲斐とする親は,男女別では,父親が男子,母親が女子にわずかに高くなっています。
また学年別では,両親とも学年が高くなるにつれて,子どもが生き甲斐からわずかにはずれる傾向があります。
子どもに家の相談を持ちかけたり,しつけに自信がある親は,子どもを生き甲斐にしています。
生きがいの変化がどこに向かっているのかを推察しておきましょう。子どもが生きがいという定説は薄れてきて,趣味やその他が増加していることから,次のような推論が可能になります。親は「子どもは子ども」と理解のある親を自認しながら,子どもを突き放しています。親心は封じ込められ,子どもとの間で発生した保護者という契約的な役割・責任を果たそうとだけしているようです。そのことが父は厳しく母は優しいというかつての親像から脱皮して,共に指導者として子どもからイメージされてきたこととつながっています。親子は情のつながりから契約的つながりに変化しつつあると言えば言い過ぎでしょうが,その方向に向かっているということは外れていないでしょう。