【父親と母親】
14.母親の生きがい?
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1.夫 2.子ども 3.自分の趣味 4.家事 5.仕事 6.その他 7.特にない
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生き甲斐の対象は両親共に「子ども」が1位ですが,その割合は回を追うごとに減ってきています。2位以下については父母で違いが見られ,父親については,前回2位であった「仕事」が減り,「その他」が浮上,「妻」,「趣味」,「ない」は前回同様で,一方母親については,「夫」,「家事」,「仕事」が減少し,「趣味」,「その他」が増加しています。注目したいことは,父親とは逆に,母親の夫が生き甲斐という割合が減っていることです。
「子ども」を生き甲斐とする親は,男女別では,父親が男子,母親が女子にわずかに高くなっています。
また学年別では,両親とも学年が進むほど,子どもが生き甲斐からわずかにはずれています。
子どもに家の相談を持ちかけていたりしつけに自信がある親は,子どもを生き甲斐にしています。
「子ども」だけではなく「夫」も生き甲斐ではなくなっていき,「その他」や「ない」にシフトしています。子どもにとっては,母親が自分から離れてどこに向かっているのかという不安が生まれます。夫婦関係や親子関係から離脱し始めた母親に,夫は気がついているのでしょうか。子どもはおそらく敏感に感じ取っているでしょう。もし母親が生き甲斐を持てない不安定な状態であったら,子どもにもその影響は及びます。また最近の子どもだけではなく母親の起こす事件の背景には,生きる基盤が見つからないという状況も絡んでいたのではないかと危惧されます。