*****《中学生とその親の関係の推移》*****

【中 学 生】

7.親のしつけ?

親のしつけのグラフです 1.たいへん甘い
2.まあまあ甘い
3.あまり甘くない
4.厳しい

 「甘い」と思われている親は,父親で50.3%,母親で44.4%であり,厳しい親は10数%に減少して定着しつつあるようです。
 男女別で経年変化を見ると,父親を甘いと思う男子は初回,前回,今回と32.6%,48.9%,42.5%であり,厳しさが戻ってきています。ところが父親を甘く見ている女子は43.3%,54.8%,58.2%と増加しています。一方母親を甘いと思う男子は35.7%,48.7%,44.0%,女子では34.4%,43.6%,44.7%であって,父親と同じ傾向を示しています。特に父親は女子に甘いと見られているようです。
 学年別では,学年が進むと父親を甘いという割合は微増しますが,母親に対しては学年ごとにそれぞれ40.2%,44.1%,48.8%と増加しています。
 違反した服装髪型や親への乱暴な言葉遣いを穏やかに注意したりあるいは注意しない親を甘いと思っています。また自分は甘いと思っている親を中学生の方でも甘いと見ています。

 「父は厳しい」というイメージは過半数割れをし始めています。特に平成5年では,両親共にたいへん甘くなって,厳しい親が激減している段差が特徴的です。このしつけの甘さが子どもの心にけじめといった自制を植え付けることに失敗した要因だと思えます。