***** 《ボランティアの窓》 *****

【ボランティア 見つけてしよう できること】

《ボランティア・ノウハウ:第07条》

 ※ボランティア活動の種類は?

 ボランティア活動は,身近な地域や社会での日常生活に関するさまざまな課題の解決を目指しながら,一人一人の生活をより豊かにしようとする活動です。したがって,一律に決まったスタイルや形態があるわけではありません。取り組む課題,地域性,メンバーなどによって,たくさんの活動が実践されています。ただ,これから活動に参加しようとする方のために,どのような方面や領域があるのか,大まかに分類をしておきます。
 市町村によっては,福祉ボランティア活動と学習ボランティア活動という区分によって,それぞれ担当行政部局が異なる場合もあります。そのような自治体では,ボランティア活動に関する情報の流れが別系統になっていることがあります。最も目につきやすいのが福祉ボランティアですが,それ以外の広い活動をしているボランティアもいることを知っておいてください。そのような広い領域での活動を,概観しておきます。

(1)収集・募金活動
    ユニセフ募金,赤い羽根共同募金,緑の羽根募金など

(2)製作・制作活動
    点字翻訳,広報誌録音,拡大絵本,子どもの遊びなど

(3)友愛訪問・交流活動
    高齢者の相談相手や子どもへの読み聞かせの活動など

(4)サービス活動
    専門技術を生かした活動,独居老人への給食サービスなど

(5)啓発活動
    活動の体験発表会などでボランティア活動を地域に伝える

(6)調査・研究活動
    地域の危険な箇所の点検,公害に関する調査活動など

(7)環境整備活動
    地域清掃,花いっぱい運動,標語やポスターで交通安全啓発など

(8)学習活動
    手話,点字,朗読,介助活動技術(例:車椅子の取り扱い)を学ぶ

(9)文化伝承活動
    昔遊び伝承,史跡のボランティアガイドなど

(10)レクレーション活動
    地域のクラブや少年団,子供会などで参加・協力するなど

(11)生活改善の活動
    食生活,食品公害,自然食,ゴミ問題,環境汚染問題など

(12)保健衛生・医療看護の活動
    救急法,家庭看護の学習,献血活動など

(13)国際協力・国際理解活動
    外国の方のホームステイの受け入れなど

(14)招待活動
   学校行事(例:運動会・学芸会)へ地域の方々の招待など

 このように全体を概観すると,ボランティア活動の芽生える場所,つまり人間関係のパターンが浮かび上がってきます。社会的な弱者,子どもやお年寄り,障害を持っている方への活動であるのはもちろんのこと,生活体験の少ない方,慣れていない方,あるいは必要なことに手の回らない方,不便を囲っている方,困っている方,消極的な方など,ちょっとした手伝いを待っている方々がいれば,そこにボランティア活動が発生しています。それくらいならお手伝いしてあげられる,それがボランティア活動であると実感できることでしょう。
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