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●「大安」などの日は,どのように決められているのでしょうか?
この「六曜」は鎌倉時代に中国から移入され,江戸時代末期(天保年間)に現在の形に整えられたそうです。その順序と意味は,
先勝(センショウ):先手で急ぐと勝ち,午前は吉,午後は凶
友引(トモビキ) :正午は凶,朝夕は祝事に吉,凶事に忌まれる
先負(センプ) :午前は凶,午後は吉,何事も控えめ,急用・公事は避ける
仏滅(ブツメツ) :一切が成就しない,万事に凶
大安(タイアン) :万事に大いに安らか,旅立ち,移転,婚姻などに吉
赤口(シャック) :正午ごろだけが吉,朝夕は凶,時に祝い事は大凶
となっています。なお,他の読み方もあります。
次に,具体的に月日に割り付ける決まりはどうなっているかというと,旧暦で
1月と 7月の朔日(1日):先勝
2月と 8月の朔日(1日):友引
3月と 9月の朔日(1日):先負
4月と10月の朔日(1日):仏滅
5月と11月の朔日(1日):大安
6月と12月の朔日(1日):赤口
のように,旧暦の各月の1日が決まっているのです。つまり,毎年旧暦の1月1日は先勝です。朔日が決められると後は順番に,1月2日は友引,3日は先負,4日は仏滅と続き,繰り返されます。
2月になると,1月末日の続きの順番は打ち切られて,1日を友引としてあらためて順番がつけられます。そのために,暦で大安を数えていくと6日ごとになっているのに,途中でずれてしまうことになります。それは旧暦で月代わりをしたためです。新暦ではその不規則性がなんとなく神秘的に思えるのです。
ちなみに,旧暦の明治5年12月3日=明治6年1月1日として新暦に変更されました。当時の人はほぼ1ヶ月が消えてしまったのです。
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