***** 暮らしの雑学 *****


●盲点というものは?

 目の構造上,視野の中に見えない部分があり,盲点と呼ばれています。体験したことがありますか?
 下の図に二つの円が描かれています。例えば,左目を閉じて右目を「左側の円」の真正面の位置に置いて,「左の円」に視線を止めて見つめてください。右側の円が何となく見えています。そのまま目を画に近づけて40センチ程度の距離になると,右側の円が忽然と消えてしまいます。

盲点を体験する図です

 右の円が盲点に入ったからです。右側の円を左目で見ることも試してみてください。盲点は右目視野の右側,左目視野の左側にあります。
 目で見た風景は網膜状に映像を結びます。ところが,その網膜に盲班と呼ばれる部分があり,視神経の束に貫かれていて,視細胞がありません。だから盲点になります。
 ところで,少し大きめの紙を用意して,メガフォンの形に丸めて,大きい方の口が顔の大きさ程度になるようにしてください。そのまま顔に当てて,小さい方の口を通して何かをのぞき見してください。そこで左右の目を交代に閉じてください。のぞき見していた何かはどちらかの目でしか見えないはずです。それがあなたの効き目です。