***** 暮らしの雑学 *****



●人間の「体温の熱」は,どこから出て来るのでしょうか?

 身体の中に特別の加熱器官があると聞いたことはないでしょう。それなら体温はどうして保たれているのでしょうか。食物から得られる化学エネルギーを筋肉の運動に換え,それが熱になっているのです。腕や足の筋肉だけではなく,胃や腸,心臓など,自分の意思に無関係に動いている筋肉があり,その筋肉の運動エネルギーが熱に変わっています。死んだら筋肉が動かないので冷たくなります。また寒いときは身震いすることで筋肉を動かし熱を発生しています。
 寝ているだけでお腹がすくことが不思議ですが,内臓が動くエネルギーは手足の運動による消費エネルギーよりはるかに多いからです。
●母親と赤ちゃんは本当に「血のつながり」があるのでしょうか?

 親子は血縁です。特に母親と赤ちゃんはへその緒でつながっているから,血のつながりがあるはずです。ところで血液には型があります。母の血が子どもにも流れているのなら,すべての母子は同じ血液型のはずです。もし違っていたら凝固反応が起こって大変です。でも実際は違ってますよね。
 母親の血液が胎児の体内に直接流れ込むことはありません。臍の緒を通して血液が行き来することはないのです。栄養の伝達は胎盤を通して行われており,母子の血液は共に胎盤でUターンしているのです。親子には血のつながりはあり得ません。もちろん,遺伝子は両親とつながっていますが。
●「宿題です」:幼稚園児が突きつけた問題です?

 蜘蛛の巣にチョウチョがかかってしまいました。そこで園児たちに促されて先生がチョウチョを逃がしてやりました。そうしたら一人の男の子が「蜘蛛がかわいそう」とつぶやきました。先生は困ってしまいました。あなたなら,その男の子のつぶやきにどう答えますか? じっくりと悩んでみてください!