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●「オリンピックは参加することに意義がある」
この言葉は,近代オリンピックの父クーベルタン男爵の言葉として有名です。その背景はどのようなことであったのでしょうか?
1908年,第4回のロンドン大会のことです。当時ヨーロッパ諸国では新興国アメリカへの強い反米感情がありました。それが現実にいろんな場面で現れました。開会式では,アメリカの国旗である星条旗が掲揚されませんでした。当時正式種目であった綱引き競技において,アメリカ選手は運動靴,相手のイギリス選手はスパイク履きでした。抗議しても,「開催国イギリスの規定に従ったまで」と却下される始末です。
マラソン競技では,1位のイタリア選手がゴール前の競技場でフラフラになって走っており,2位のアメリカ選手が追い上げてくると審判員がイタリア選手を抱えてゴールさせてしまいました。だめ押しは,国王エドワード7世が優勝者と握手することになっていたのですが,アメリカ選手とは握手をしなかったのです。
すっかり落ち込んだアメリカ選手たちは,セントポール寺院に心の平安を求めに参集しました。その席で,司祭が「オリンピックで重要なのは勝つことではなくて参加することである」と語りました。後日,クーベルタン男爵はその話を聞き感動し,各国代表を集めた晩餐会で引用したことで歴史に残る言葉になったのです。
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●なぞなぞです?
88×96=? この計算の答えは何でしょうか?
母(88)に苦労(96)を掛けるのですから,答えは「親不孝」です。
88−96=や88/96=(除す)をしたいものですね。
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