***** 暮らしの雑学 *****


●「木造の家が落ち着く理由は?」

 家族で旅行に出かけたとき,ママは木でできたお家に行くと,落ち着くわねってパパに話しています。マンションのような石でできたお家の方が強くて安心できるのに,どうしてなのかな?

 都会のコンクリートジャングルは機能的で便利な暮らしをもたらしてくれます。でも,生理的には木の世界の方がストレスがなく,快適に暮らせるようです。懐かしさという気持ちの他に,木の感触や木目の美しさもありますが,見落とせないものは音なのです。

 コンクリートと防音ガラスで外の音を遮断している部屋は,静かで快適なようですが,じつは,それがストレスのもとになっています。人の脳波はイライラしているときは高い周波数の波になり,これを低くすればイライラもなくなります。そのためには20キロヘルツ以上の超高音を聞かせることです。

 実際には人の耳には聞こえない音ですが,脳では感じ取って,脳波の周波数が高い方から低い方に移って,落ち着いてきます。自然界にある音から,コンクリートの壁は20キロヘルツ以上の音を遮断します。木造だと遮音性が低いから,いろいろな音が聞こえ,自然にストレスが解消されていきます。

 外の音がうるさいと遮音することで,人が自然から逃げていると逆に緊張してしまうのです。木という生物と共生することがなにより安定するのは,生き物として当然なのです。近隣の騒音トラブルは人がストレスを抱えているから起こりやすくなっているのかもしれません。ママは大丈夫かな?