***** 暮らしの雑学 *****


●「ご飯茶碗が決まっている理由は?」

 配膳のお手伝いをするとき,ご飯茶碗がいろいろあることを知りました。パパのお茶碗は一番大きなもの,次がママの茶碗,キャラクターの描かれているのがボクと妹のものです。お箸もそれぞれに決まっています。味噌汁椀やお皿,スプーンなどはみんな同じなのに,どうしてなのかな?

 昔,米などの穀物は神聖であり,感謝の気持ちを表すために,手のひらに受けて頂いていました。やがて,手のひらが葉っぱに,そして茶碗になりましたが,感謝の気持ちは受け継がれました。自分の手のひらの代わりですから,自分専用の茶碗になったのです。

 ご飯茶碗とお箸だけが専用になるのは,いずれも神聖なお米に触れる食器だからです。カレーライスはお皿とスプーンで食べますが,昔はそんな食べ方はなかったので仕方がないですね。先人の思いは忘れられて形だけが残っていますが,ご飯を食べなくなると形も消えていきそうです。

 ママのママの,ずっと昔のママは,お米を食べられることに感謝していたんだと思うと,ボクも何となく感謝したくなってきました。