7月1日 丙辰 去る月の合戦以後、始めて営中に於いて盃酒の儀有り。和田左衛門の尉これを献る。
7月8日 癸亥 畠山の次郎重忠が余党等の所領を以て勲功の輩に賜う。尼御台所の御計に依ってなり。 将軍家御幼稚の間此の如しと。
7月20日 乙亥 尼御台所の御方の女房五六輩新恩に浴す。これまた亡卒の遺領なりと。