1207年 (建永2年、10月25日改元 承元元年 丁卯)
 
 

1月3日 己卯 霽
  将軍家鶴岡八幡宮に詣でしめ給う。但し廻廊に於いて御遙拝。神馬一疋を奉らる。
 

1月5日 辛亥
  将軍家従四位上に叙せしめ給うと。

[明月記]
  終日雪降る。午後小雨相交り道路深泥す。午後参院。早旦より殿下参り給う。叙位の
  事五十人ばかり御点の由と。
 

1月6日 天晴 陰 [明月記]
  (前略) 従四位上平信實・籐宗業・源の有通(労)・安部有親・籐公雅(労)・源
  兼定・籐宗良・源実朝。(後略)
 

1月9日 乙酉
  将軍家の御台所(御車、女房出車一両)鶴岡宮に御参り。上宮に於いて法華経供養有
  り。導師は別当法橋定暁、供僧等群参す。
 

1月18日 甲午
  将軍家二所御精進始め。潮に浴し給わんが為御濱に出でるなり。
 

1月22日 丙申 霽
  卯の刻、将軍家二所御進発。相州・武州・大膳大夫・足立九郎右衛門の尉已下扈従す。
 

1月27日 辛丑 晴
  申の刻、二所より還御す。