1208年 (承元二年 戊辰)
 
 

8月15日 壬午
  鶴岡の放生会例の如し。但し将軍家御出無し。
 

8月16日 癸未
  将軍家馬場の桟敷に入御す。その所に於いて御送拝の儀有り。美作蔵人朝親・橘判官
  代隆邦等御使いたり。御幣を捧げ宮寺に参る。神馬二疋これを奉らる。夜に入り尼御
  台所また御奉幣。
 

8月20日 丁亥
  故大夫判官義成の嫡男左兵衛の尉時成参上す。亡父の遺跡を譲り得るなり。朝恩に於
  いて異儀無し。関東の御恩地同じくその旨を蒙るべきの由これを申す。