1221年 (承久3年 辛巳)
 
 

12月3日 壬午
  讃岐中将室(右京兆の女)懐孕の間、大倉亭の廊に於いて千度祓いを行う。主計大夫
  知輔・少輔大夫泰貞・陰陽大允親職・右京の亮重宗・漏刻博士忠業(各々衣冠)等こ
  れを勤む。進士判官代隆邦(布衣)陪膳す。工藤右馬の允同奉行たりと。
 

12月11日 庚寅
  右京兆室立願の薬師如来像一躰、産所に於いて供養を遂ぐ。導師は伊賀阿闍梨光猷。
  布施は馬(鞍を置く)一疋、原左衛門の尉これを牽く。筑後の介秀朝これを奉行す。