1226年 (嘉禄2年 丙戌)
 
 

6月4日 [皇帝紀抄]
  夜半最勝光院焼失す。盗人放火し金物等を焼き取る。
 

6月7日 庚寅
  相州造立の塔九輪これを上げらる。
 

6月10日 天晴 [明月記]
  午の時ばかり法師来られ、世間の事等を談る。中将入道(公棟)新妻(本より大飲。
  衆中に列座し盃酌す。その比セトノ法橋定圓闍梨・公棟朝臣・その妻列座すと)を程
  無く離別す。
 

6月13日 丙申 霽
  右京兆第三年の忌辰、これに依って大慈寺釈迦堂にこれを供養せらる。導師は求佛房、
  施主は武州なり。

[明月記]
  辰の刻ばかり道澄僧都(法服を着す)来たり談る。土亜相(一條万里小路)の室(武
  蔵の守泰時妹)、父義時朝臣の為、毎年八講を修す。去年顕尊・降圓・聖覺等の證義
  者已下に請う。今年は圓経已下八口と。
 

6月14日 丁酉 晴
  二位家周関の御仏事なり。彼の恩徳に報い奉らんが為、相州この間大慈寺の郭内に三
  重の宝塔一基を建立す。今日供養を遂げらる。導師は小河法印忠快。御布施三十・物
  三十なり。
 

6月20日 癸卯 陰
  竹の御所御除服なり。二位家は御祖母たりと雖も、彼の御一廻の間御服暇なり。新御
  堂の池の辺に於いて御祓い有り。泰貞これを奉仕す。
 

6月26日 己酉
  申の刻地震。
 

6月27日 庚戌
  申の刻地震。
 

6月28日 辛亥
  子の刻地震。