1231年 (寛喜3年 辛卯)
 
 

12月5日 丙辰
  卿法印・信濃法印御所に参り盃酒を献る。相州・武州参らる。垂髪等延年に及ぶと。
 

12月10日 辛酉
  明春の二所御参詣の事その沙汰有りと。
 

12月17日 [百錬抄]
  園城寺の衆徒蜂起す。圓宗寺・最勝寺の間、公請出仕の輩制止せしむと。これ天王寺
  別当の事訴え申すが故なり。
 

12月26日 丁丑 晴
  五大尊の御衣木、導師は信濃法印道禅。また明年太一定分の御厄の御祈りとして、長
  日の勤行を始めらる。その上御本尊等(薬師・観音・不動)を造立せられ、同じく道
  禅を以て開眼供養の儀有り。玄蕃の允康連・隠岐左衛門の尉行義等これを奉行す。
 

12月28日 己卯
  今夜三万六千神祭を行わる(廣資)。代厄親貞。
 

12月30日 辛巳
  今夜戌亥両時甚雨雷鳴。深更に及び雨休む。大晦夜の雷鳴、殊に重変たるの由と。