10月1日 甲戌 天晴 若君御平復の間、今日午の刻御沐浴の儀有り。医師頼行・廣長等の朝臣禄を賜う(各 々御劔一腰・御衣一領)。
10月7日 庚辰 天霽 今日小御所の作事等事始めなり。佐渡の前司・出羽の前司等奉行たり。
10月21日 甲午 大納言法印隆弁京都より帰参す。去る六月十日皇子誕生の御加持、しかのみならず同 二十一日今出河入道相国の瘡病を祈り、忽ちに減気に属かしむ。旁々効験を顕わすの 由と。