1253年 (建長5年 癸丑)
 
 

3月1日 己卯 天晴
  御所鞠の御壺に於いて童舞を覧る。これ明日鶴岡放会の調樂と。
 

3月4日 壬午 晴
  将軍家二所の御精進始めなり。仍って潮に浴せしめんが為御浜出で。相州以下供奉し
  給う。
 

3月8日 丙戌 霽
  二所奉幣の御使右近大夫将監時定朝臣進発す。
 

3月14日 壬辰 晴
  二所奉幣の御先達並びに御使等帰着すと。
 

3月18日 丙申 霽
  晩景御所の御鞠始め。その衆、式部大夫時弘・掃部の助實時・越後の五郎時家・遠江
  の次郎時通・遠江の六郎教時・右馬の助親家・壱岐の前司泰綱・下野の四郎景綱・城
  の九郎泰盛等なり。
 

3月21日 己亥
  相州新誕の若公並びに御母、産所より本家に帰らしめ給うと。