2013.12

インドと世界遺産

インドは日本の9倍の広さの中に、なんと29個の世界遺産を擁しています。  デリー空港に降り立つと圧倒されるような
活気を感じるのはなぜでしょうか。   インドへの観光入国は多少の制限が付きますが入国時に現地でビザを簡単んに
取る事が出来ます。 入管手続きをする時に到着フロアーから入管に下りるエスカレーターの裏側にビザを申請する受付
があり、パスポート・パスポートサイズの写真1枚・往路の航空券Eチケット・$60があれば「観光ビザ」をその場で発行して
くれます。   この対象国は11か国と少なく、現場で観光ビザを取る人も少数なので申請書を書いてビザ承認の印鑑を
押すだけですから、入管に出来る行列をしり目に楽々通過出来るのが痛快です。  何処のホテルでもビザのコピーを取り
ますので、観光ビザの印が押されたページを提示する必要がありますから、目印の紙を挟んで置くと、慌てづに済みます。



デリーの町で、よそ者は99%運転は無理ですね。今乗っている車は前の車の右側の隙間を狙っています。  排気ガスで霞む
三車線を五車線になって突き進むさまは恐怖を感じます。  最近北京のPM2.5が問題になりますが、たまたま出会った駐在員
さんの情報では「インドは、数字の発表さえできないほどすごいのですよ」と言われました。   画面タッチで出てくる世界遺産
フマユーン廟さえ霞んで見えるのです。     しかしそうした名勝地には驚くほどの小・中校生が校外学習におとずれ、めちゃ
めちゃ元気よく振る舞い、外国人とみれば「ハロー」と寄ってきてハイタッチをして行きます。   雲霞のごとくたむろす少年少女
を見るとインドの将来が明るいものと見て取れ、老齢化する日本と比較せずにはいられません。

   

可愛いんですがね〜、記念写真を撮ろうとすると 、ワット集まってくるのでこれまた大変!
ここは世界遺産フマユーン廟、入り口の門から廟はスモッグに霞んで見る事が出来ません。
   

右上はホテルの前の道路の状況です。   ここは車両が少ない早朝の脇道ですが200m先が見えません。
でも子供たちは元気です。 けれど私たちは散歩をする気にもなれませんでした。   爆発テロ事件以来
ホテルに入るのさえもその都度、身体検査があり、公共施設はそれが田舎であっても、持ち物と身体検査
を受けねば、観光施設にも入れないのは、ちょっと困りものですね。  ショッピングセンターも勿論のこと! 
   

タージマハルの原型、フマユーン廟 
 

余りの喧騒に、世界遺産のことを忘れていました。
左の写真は世界遺産「フマユーン廟」でイスラムの
代表的な建築であり、タージマハルの原型と言われ
ています。 街中と違いゴミ箱が完備され良く手入れ
された境内は、市中とは雲泥の差です。
   

大変申し訳ないですが無秩序に走る車を縫う元気も、ごみとスモックで汚れた街中を歩く元気にもなれません。
あのサリーのお姉さんが、天女のようにスイスイと、車の間を横断しているのが不思議にさえ見えました。 
   
   

危ない危ないとは注意され、水はミネラルウオーター、食事は火を通したものと、選んで食べていたはずなのに、見事にインド病
にかかりました。    新幹線並みの下痢、日本から持ち込んだ抗生物質も正露丸も焼け石に水。     さて困ったとネットで
「インドで下痢」と入れて検索したら、出るは出るは 経験談が山ほど、その中から郷に入れば郷に従い「インドの病気はインドの薬」
と言うのが一番納得がゆきましたので、近所の薬局に行きました。   インドでは処方箋なしに薬が買えます。   「ダイアリア」
これで十分、多分こちらでは普遍的な薬なのでしょう。  効能抜群時間単位で快癒してしまったのです。  怖い! 大丈夫なの?
責任は持てませんが、上記の薬間違いなく効きました。
   

丸三日間、ホテルの一室にこもりながら「こんなにのんびりしたのは、今年になって初めてだね」と二人でで顔を合わせながら
朝寝・昼寝 を堪能しました。  そこで活躍したのは持ち込んだPCです。   ニュースは言うに及ばず、落語・漫談を楽しみ
演奏を聴いてうっとりするやら、なんという世の中になったのでしょう。  仕事に追われる日本の生活より、はるかに文化的な
生活を送れたのですから驚きです。あとは自動的に会話を瞬時に翻訳する機械が出るのを待つのみです。下痢も悪くないか!
   
   
   

これが、オールドデリー。 とても歩く元気はないので「リキシャ」と称する三輪自転車で見学にい行きました。 その運転する兄ちゃん
が、当方が揚げる悲鳴を面白がってか、特攻隊のごとく人の海・車の海に突っ込んで行きます。    活気と言えば聞こえが良いが
そんな余裕はありません。    人人人・荷荷荷、流石に路地裏までは車が入りませんが、単車はガンガン入ってきます。  ここで
頂いた「チャイ」は、一寸汚いグラスでしたが、目の前で牛乳と砂糖をガンガン入れて グラグラ沸かすので目をつむって飲みました。
カフェオレと言う処でしょうか!   甘い!   アメ横のインド版と言ったらアメ横の方に叱られますかね。