2018.07.06  
スエーデン・世界遺産の旅

かれこれ25年は経過したでしょうか、家内と訪問したスエーデン当たり前ですがビックリするほど変化しています。
空港を降りると最初にする仕事が両替です「とりあえずタクシーに乗る小銭を」と空港の銀行で少額を交換するのが
習いでした。 今回もわずか2万円ほど両替をしたのですが帰りの空港免税店で初めて支払う事が出来たのです
日本はまだまだ現金が幅を利かせていますが、ここスエーデンではどんな田舎でもすべてカードが幅を利かせて
います。  肝心のタクシーも現金を拒否されカードで払うことになったのです。     あとで気が付いたのですが
         空港の軽食店の店頭には「お支払いはクレジットカードのみ」の表示がしてあったのです。 

     
駅のチケット販売機に現金を入れる装置はついていませんし、タクシーの運転手からメータ^料金のほかにチップ
をカードで上乗せして支払うように請求され「チップのありがたみが半減するのではないか?」と疑問に思いながら、
さて幾ら上乗せすればよいのかとまごまごする始末。  どんな田舎でも・どんな山の上の単独店でもカードが使え
るのですから、インターネットの環境整備が徹底してなされて居るのだろうと感心しきりです。   だって世界中の
カードが瞬時に清算されているのですよ。    暗証番号のつかえない磁気カード(サイン式)は使用できません。
盗難や不正予防・経理の簡素化・税率の違い間違え、どれを取ってもカードが利便性を持っています。  日本でも
人手不足と複数税率の導入により、今度こそキャッシュレスの世の中に変貌するかも知れません。(2019年 改税)

     
さて、このアーランド・エクスプレス空港から中央駅まで20分で結んでいます。料金システムが季節+年齢で複雑に
変化するのです。シニアー・学生は色々な場所で優遇され、まして身障者は特別扱い、ここまでやるか! と思うほ
どに福祉国家を具現しています。かく言う私でさえ席を譲られたのが数回、日本の優先席で譲られた事は有りませ
んから、目を白黒! 教育とは恐ろしいものです。 修身・道徳教育が復活するそうです、どう変わるか見物ですね

今回のスエーデンは、世界遺産を4箇所克服するのが目的みたいなもので、結構ハードに飛びまわる予定です。
たまたま取ったホテルが中央駅から至近の距離、これを利用して飛び回る予定です。 御多分に漏れず駅構内の
食堂・テークアウトフード店・スーパー・おみやげ物まで充実しており、生活用品は取り敢えず十分そろいます。

 
とにかくデカいストックホルムに中央駅です。 B1には立派なスーパーがあり日用品買い廻や飲食店
には事欠きません。  各方面行きの地下鉄や遠距離列車がすべて集約され乗り場を探すだけで大変
通勤時間以外は東京駅のような人の行き来はありませんが、その広さに圧倒されます。(画面タッチ) 

     
今回は、航空運賃が飛びぬけて安い(ヨーロッパ約半額)チェイナエアーを利用することにしました。 飛ばないかも・
遅れるかも・サービスが悪い・危険では? 等々いろいろ神話が流れている中自分で体験してみようと選んでみた
のです。    たしかに機体は古く乗務員のサービスも褒めた物ではありませんが、必要最小限以上の出来!
乗り継ぎ空港北京のラウンジもそこそこのサービスがなされています。   一時代前の日本の公務員が接客して
居ると考えて頂ければ良いでしょう。    下の写真を見て下さいこれが中国の空とスエーデンの空の違いです。
ずばりスモッグの凄さがお分り頂けると思います。       機体が霞んで見えますが行きも帰りも同様でした。
乗継の北京空港での税関職員の態度は中国ならではの物、30年前の深センで感じたものより後退しています。
  
     
さて着きました。 スエーデンの世界遺産NO1は、現存する国王の居城ドロットニングホルム王宮を含む歴史地区
です。 緑と水に囲まれた国スエーデンの象徴的存在です。  行きは地下鉄とバス、帰りは遊覧船で手軽に遊覧
出来るのです。  中央駅のすぐそばにそびえる、あのノーベル賞授賞式が行われる市庁舎前から遊覧船が出て
います。地下鉄は緑の路線19又は17番に乗りBrommaplan駅で下車、駅前正面のバス乗り場ドロットニングホルム
行きと表示が出たバス停で待ちましょう。  私たちは右手前のバスに乗ってしまい反対方向に行き、舞い戻る
馬鹿な真似をしてしまいました。      でも大丈夫24時間チケットですべての公共交通乗り放題ですからね!
 
 
     ドロットニング宮殿の庭と宮殿の全景です(外面タッチ宮殿)。 現在お住まいの王宮を
         一般公開するとは、さすがに開かれた北欧の王様と妙に感心する処です。 
        さて次にお見せするのが、世界ただ一つ「お墓」が世界遺産と言う珍しいお話です。 
     
スエーデンの人々は、「森へ帰って眠る」という考え方があり広大な森林にお墓をつくり大木の中で眠りにつくのだ
そうです。   現在は火葬も普及し公園内に作られた葬儀場で荼毘に付し土に埋められています。  当然ながら
土葬に比べこじんまりとした一角に祭られているのです。   多分故人をしのんで、お参りに来ているのでしょう
どの墓にも綺麗なお花が生けられています。  とにかく広大な森林が綺麗に刈り込まれ管理の大変さがうかがわ
れます。  近くに地下鉄の駅があり花屋さんが構えていますが、車でなくてはこの広大な墓地を周遊することは
無理。 どの区画にも墓参の車が止まっているのを拝見しその大きさを感じました。 荘厳な気持ちになるものです
次の世界遺産は飛行機で40分、ゴットランド島のビスビュ―です。   城壁に守られた歴史の街へどうぞ!
  
     
     
城壁に囲まれた小さな町ですが、全ての住民が協力して歴史の街を守っている様子がうかがわれます。 商店街
であるところも、住宅街もいつでも遠来のお客様を迎えるように花々を植え、掃き清めて居るのが分かります。
残念ながらこれだけの観光地にもかかわらずトイレの設備が貧弱です。  飲食店のトイレがその役を担っている
ように見受けられます。 多分建築には相当の制限が加えられているのでしょう、外見は昔の佇まいを残しています 
世界遺産訪問の結果生れた、鎌倉唯一の有料トイレが遠来の客のお持て成しに寄与することを信じています。
 
     
     
これだけ本土から離れ、四方を海に囲まれた街ですから海鮮料理がよかろうと、昼食は専門店に入りました。
地元で取れた海老を軽く燻製にした名前の分からない品を頂きましたが大当たり、海老に量と言い新鮮さと言
いい、地の物を頂くのが定石、それにしても海老の多さに感激しながら食べ終えてしまいました、 美味い!

    さていよいよ本番、明日から北極圏に飛びスエーデンの田舎と自然の風景を楽しみにしています。 
 
     
     
国内線で1時間45分、キールナの空港に到着です。  これからお世話になるレンタカーが待っていてくれました
となりの車のおっちゃんが「給油カバーの空け方が分からん、教えてくれ」手振り身振りで通じないのですが「簡単
だよ」とあけてやったら「おお〜」そこまでしか分かりませんが、この手合いが運転するなら俺だってまだまだ現役
と妙に元気が出た次第。  この町で唯一の観光の場所教会前の通りを見ても車の影がありません。  そうここ
では、車が無くては生活不可能と言えそうです。  海外運転解禁「おめでとうございます」無事を祈ってください!
 
 
 ラップランドの象徴「ラポーテン」は氷河で削られ、まさにラップランドの何処からも見える存在です。画面
タッチでトーネ湖の全景を見る事が出来、次の四角のURLをクリックすると全景を動画でご覧いただけます
https://www.youtube.com/watch?v=kdImgyYX_LY
上のURLをクリックしてください
画面上部の←で元に戻れます
     
     
アビスコランドはNHKの王様の散歩道で紹介された自然遺産の一部いです。私たちの泊まったアビスコツーリスト
ステーションSTFのは、数日テント利用で山歩きをする人達の基地となる部屋と一部ホテル部門を併設しています
  大半が重装備のトレッキング客で、軽装備の我々は何となく肩身の狭い雰囲気ですが、冬はスキー客とオーロラ
観測の基地として賑わいを見せます。    それにしても極寒の世界で、あのリフトに乗るのはご免こうむります。
写真上の門構えが「王様の散歩道」のスタート地点で、標識が完備していますが、一番短いコースにチャレンジして
一キロ歩いて戻って来てしまいました。         老人ホームを抜け出したような私には無理! 諦めました。
     
     
     
  これは珍しい、空港の有るキールナの街にキッチンカーのおじさんが営む ジビエ(鹿やトナカイなどの肉)料理の
店です。  誰か日本人が美味しいよと紹介しているのをネットで発見、好奇心で市内を回ってみて発見しました。
ベストウエスタン・ホテルのすぐそば、ロータリーのわきにある大きなテントが目印です。  トナカイやヘラジカの肉を加工
してくれるのが、丸坊主・入れ墨タップリのおじさんです。  物珍しさもあって数点取って食べて見ましたが、これは
お勧めできます! 寒い時期にテントの中で薪を燃やしながら食べたら堪らないでしょうね。 トイレも利用できます
     
     
以前訪れたスカンセンも健在でした。  スエーデンの古い建造物と生活様式を現代に展示する民族衣装のお姉
さんも健在です。  ガムラスタンにあるノーベル博物館だけは、山中さんに敬意を表して訪問して参りました。