第426回四天句会
令和7年3月11日 Zoom句会
   
兼題 彼岸会、菜の花、山笑ふ
 
  利孟  
湯気の立つ飯に卵と花菜漬け  
梅見頃オープンカフェの膝毛布  
山笑ふ蠕動続く搾乳機  
ピンマイク付けて法話の彼岸僧  
黒文字の取り箸うぐひす餅の盆  

  義春  
鴬餅口笛吹いて鳴かせけり  
房州の宿のロビーの花菜かな  
春風やジャズ演奏の外輪船  
お磨きに集ふ男女や彼岸前  
初めての登山に夫と山笑ふ  

  あやの  
彼岸かな懇ろに拭く写真立  
嬰の頬の抓み心地のうぐひす餅  
山笑ふ軒を連ねるそば処  
菜の花や今はむかしの鬼ごつこ  
春愁ひ指で揺らせて花ミモザ  

  虚承  
菜の花や日射しを背にし立てる画架  
彼岸会や宗派問わずと掲示板  
山笑ふ郭熙の描く山水画  
野路ものと皿に残りし野蒜の香  
経木拡げ夫婦でうぐひす餅つまむ