第342回 令和7年9月20日19時 ZOOM
兼題 秋麗 秋茄子 鉦叩き 桔梗
はち切れること待つ蕾花桔梗
台風来御身震はせ磨崖仏
朽蔵を開ければ止みて鉦叩き
秋暑し郵便バイクの電子音
もう一ついかがだなんて酔芙蓉
秋麗らアルミ脚立に足かけて
樽洗ひ漬け込むばかり秋茄子
ミヨ
☆畝たての鍬一時休み鉦たたき
☆風に日に軒の芋茎の仕上がりぬ
△鶏小屋の扉半開秋うらら
△咲きのこる小さき桔梗や青き空
△開田の野小屋の今に鉦たたき
・掻き傷や酸橘の刺に引っかかれ
風下に隠れ残りて秋なすび
☆水切りの石のトトトン秋高し
△はや朝日射し込む窓やつくつくし
・秋茄子の丸き小尻の濃むらさき
・りんどうに山の雲飛ぶ那須野原
・庭畑の初秋ハーブへそよぐ風
・土曜日の土曜日時間秋うらら
法師蝉針孔に裂け目のセルフ針
比呂
△秋暑し押印滲む引き継ぎ書
△点滴につなぐ玉の緒秋の蝉
△鳥渡るゆつたり進む島時間
△歩荷径隠し群れ咲き沢桔梗
・がくがくと揺れ来素戔嗚尊秋祭
子の夜泣き部屋の闇より鉦叩き
秋うららピカソ展出るピカソ顔
△秋麗や木の香を胸にウォーキング
△嵐去り陽が射し桔梗の青冴えて
△古時計鳴り炊き上がる栗ご飯
△夜半の月ヘッドホーンでドビュッシー
・大風の吹き銀杏を拾ふ朝
・秋茄子ふたつ畑で採り夕餉
秋茄子供へ夕餉のお相伴
ともこ
△秋うららバタとスケボー一回転
△鉢並ぶあたりに響き鉦叩
・さらさらと風にそよぐや紫苑咲く
・鳥渡るかつて屋上遊園地
・白青の桔梗の咲く百花園
葡萄畑甲府盆地を囲ひ込み
秋茄子の傷を切り分け仕立て汁