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読後メモ index

2007.092007.11

日記の フリ 日記というよりは、気になったこと、興味のあることを忘れないようにメモしてる、ってほうが正しいので「フリ」。

日付ごとにアンカー付けています。

e.g. http://www5a.biglobe.ne.jp/~nanatsu/diary0710.html#yyyymmdd


2007年10月

その他


10/31(水)
マトファーのケーキドロワ12cmはおもちゃみたいな小ささ。でも卵1つ分のパウンドケーキには本当にぴったりだった。
内田百閧フ「狐の裁判」の口直しをしたいと思ったのに読んでしまったのは谷崎潤一郎の「お艶殺し」。 ファムファタルというか毒婦というか悪女というか……。う〜ん、そういう女性をあらわすもっと強い言葉ってないのかしらん。 殺人なんて絶対犯さないような人間が人を殺してしまったあと、はずみがついたようにそれに慣れてしまう様子がとても怖かった。同時に収められている「金色 の死」は未読。

10/30(火)
内田百閨w王様の背中』福武文庫
いつどこで買ったのか忘れたけど家にあったので読んでみた。「王様の背中」と「狐の裁判」の大きく二つに分かれている。「王様の背中」は、9つの童話集。 楽浪書院というところから発売されたものをそのまま入れこんだ形になっていて、谷中安規氏の版画が贅沢。文庫という小ささのせいなのか印刷のせいなのか、 ちょっとつぶれ気味で硬めの版画ではあるものの素敵さは伝わる。実物の版画はさぞかし美しいんだろうなあ。
「王様の背中」に収められている短篇は、「え、おわり?」「……」「そうか」といった感想しか出てこない。作者自身も序(はしがき)で「この本のお話に は、教訓はなんにも含まれて居りませんから、皆さんは安心して読んで下さい」と書いている ので、それでいいんだろう。
ところが「狐の裁判」の「おくがき」では「〜という教訓であります」と“教訓”があることを言っている。石堂淑朗氏も解説の中で「童話の序文 と後書きで違うことを書いて平然たるところが百關謳カの面目躍如というところ」と指摘しているとおり、まったく食えないおやじだなって感じ。
その「狐の裁判」は後味の悪さではやたらと印象に残る。口直ししたい。

10/29(月)
築山節『フリーズする脳』NHK 生活人新書
この本に書かれている事例ほど深刻なことは起きていないけれど、いつ起きてもおかしくないかもなあ…と気になった。生活はシンプルだし。仕事以外であ んまり人と会わないし。といっても、エアロビクスとステップではかなーり頭を使っている気がするし(その場で即記憶! 新しい経験!)、スポーツクラブでは人と会話しているからゼロではない けれど、どうなんだろうかね。忙しいからこそ頭が回る感じというのは経験から納得できる。時間があるからといっていろんなことがはかどるわけじゃないとい うのも多くの人が感じていることだろうと思うし。

10/25(木)
髪を切ったり色を入れたりすると日記に書いてしまうのは、本当、なぜだろう。
絵本を3冊、漫画を1冊読む。
荒井良二『きょうというひ』BL出版
ユリ・シュルヴィッツ さくまゆみこ訳『ねむいねむいおはなし』あすなろ書房
ユリ・シュルヴィッツ 安藤紀子訳『たからもの』偕成社
『たからもの』の中で、「こころやすらかに」という日本語を目にして、じんとした。なぜこんなに涙が出そうなほど入ってきたのかわからない。
絵 本って漢字が開いていることが多いけど、その漢字とかなの配分って大事だなあと強く思った。たとえば『たからもの』では、「宮殿」は漢字+ルビなのに、 「なんにんもの」は「何人もの」ではないのだ。「こころやすらかに」は、この中では絶対に「心安らかに」であってはならない、と思った。
わたなべまさこ 佐々木丸美原作『恋愛風土記』ブッキング
この中に出てくる物語と、きょう読んだ『たからもの』の構 造ととても似ているのに驚いた。似ているのに驚いたというより、同じ日に同じ構造に出会ったことに。
妹と久しぶりに電話で話し、そのあと姪が出てきた。緊張した。

10/24(水)
中村圭志『信じない人のための〈宗教〉講義』みすず書房 を読み終わる。

10/23(火)
ファスナー部分が壊れたペンケースをそのままにしていたのに気がついて、先生がボンドで直してくれた。本当は壊れたのをいいことに新しいのを探すともなく 探していたところだった。だからボロボロのまま使っていたというわけです。でも、とてもきれいになったのでまだまだ使ってゆこうと思う。

10/19(金)
小野ひとみ『アレクサンダー・テクニーク』春秋社
冒頭、実際のレッスンの様子はこんな感じなのだろうというやりとりが出てくるんだけど、先生の言い方がなんだか高飛車というか偉そうというか上から目線な 感じに思えて気になった。文字にしているからなのかなあ。この本一冊だけでは、結局「アレクサンダー・テクニーク」とは何なのか、つかみきれなかった。こ ういうものですよ、という説明ができない。著者自身も「本を読んでアレクサンダー・テクニークを理解し実践するのは至難の技のようです」と書いているくら い。

10/17(水)
服部まゆみ『黒猫遁走曲』角川文庫。殺人後の処理の描写が なんともグロテスクで…。

10/13(土)
結局、風邪がまだ抜けきっていないのか、なんとなく頭が重いのが続いている。珍しく遅くまで寝てたけど疲れるだけで良くはならない。月曜から昨日まで身体 を動かしてなかったので、汗をかいたほうが熱も発散できるかなと、今日は運動しに行く。やっぱり頭は軽く痛いままだけど、まあそのうち治るか。

10/12(金)
近藤史恵『サクリファイス』新潮社
ロードレースというスポーツ、そしてその仕組みを初めて知った。
これまでの作品以上に駆け引きが伴うロードレースの世界を描く著者の筆は冴えていて、主人公の冷静な語り口も物語の雰囲気と合っている。香乃というイライ ラする女の存在もまた良いね。なんですかこいつはほんとに。

10/10(水)
島本理生『あなたの呼吸が止まるまで』新潮社
この物語を紹介するあらすじに書いてある復讐の仕方がとても気になって読んだ。なるほど、こういうやりかたか。

10/9(火)
昨晩から風邪っぽかったのが本格的にきた。運動はやめて、おとなしく過ごす。

10/8(月)
探し物をしにホームセンターへ。でも見つからなかった。駅からそこまでの道は遠くて、もう滅多に来ることはないだろうと思ったので、さらに遠くまで歩いて みた。でも、どんどん風景は静かになってゆく。ただ収穫がひとつ。名前だけ知っていたパン屋さんを見つけることができ、噂のすごいあんぱんもあった。トン グで掴むと持ち上げるのが難しいくらいずっしりと重い。これは一度に食べられるようなシロモノではない。持ち帰って切ってみると、皮はおまんじゅうくらい 薄く、中身の餡はまるであずき缶ひとつ分ですか、くらいの量なのだ。
クリスマスローズを買う。色を選びきれなくて2つ。

10/7(日)
先週一週間はなんだか寝不足な感じが続いた。なぜかというと、10月のスポーツクラブのスタジオプログラム変更に伴って、新しく出てみたクラスが3つあ り、その前夜は緊張したせいか夜中に何度も目が覚めてしまったから。我ながら馬鹿だなあと思う。感想は、それぞれ「勉強になった」「難しいけど楽しかっ た」「出ていれば慣れるんだろうか(不安)」。
緊張することなんてやめてしまえば楽になれる。でも、出なきゃ出ないで「やっぱり出れば良かった」と思うのも自分でわかってるのだった。それに、上達した いし、できないのも悔しい。ちょっと手が届きそうなところにあるものは手を伸ばしてつかみたいと思う。これから先も続けられるうちは続けるのだと思う。
最近読んだもの。P・D・ジェイムズ『灯台』が読みかけで お留守です。
たけだみりこ『キッチンの穴ーマンガお料理事 件簿』技術評論社
は、キッチンで誰にでも起きる可能性のある“事件”を描いたもの。 後半に登場する義父の存在が素敵です。
 『私たちのお弁当』マガ ジンハウス は、クウネルの本という先入観で、こじゃれてて凝ってて手作り感満載な、ケッって感じなのかと思ってたらそんな感じではなかった。むしろ、撮影されるとわ かっててこれほど自然な感じのお弁当が集まったのってすごいなあと感心するほど普通な眺めだった。お弁当を作った人たちの日常がそこにあって、眺めて読ん で楽しかったな。
しばらく、ヨーグルトも食べなかったんだけど、ふと、アイランが飲みたいなあと思って安い時に買うようになった。近所のサミットでは月金に小岩井の生乳 ヨーグルトがいつも安い。でも、帰りによると既に売り切れているときがある。それ以外の曜日だと20円も高いので、買う気がしないのだ。で、別のお店で 売っていた東毛酪農プレーンヨーグルトを買っ てみたら……。とってもおいしかった。
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